ツチノコ(槌の子)とは 日本古来から伝わる 伝説の蛇で 今でも沢山の
目撃例がありますが 本当に生息しているのか謎に包まれています
まずは ツチノコの特徴を並べてみますと
1.体長は40cmぐらいで胴はビールビンほど
2.頭が毒蛇のように三角で尻尾が短く細い
3.色は黒く背中は網模様で口が赤い
4.垂直に立つことができ 2mほど飛ぶことができる
5.冬には冬眠し 雨が降るとよく鳴く
6.普通の蛇と違い まばたきができ目が動く
7.イビキをかくと言う説がある
8.毒をもち 強暴
目撃例のなかには マムシやねずみをたべた蛇と見間違えられたりしましたが
あくまでそれは その人の脳裏にツチノコの存在があったからで その存在は
どこからきたのか検証してみましょう
日本には 昔からツチノコと言う生き物が 庶民の頭の中には
あたりまえのようにあったと思われます
岐阜の白川村では つちのこ神社があり 飛騨古考館には
ツチノコをかたどった 縄文石器が(5cmほどで杖の先に使われていたと
考えられています)置かれています
「古事記」の中にも「次に山の神を生む。名はオオヤマヅミの神。
次に野の神を生む。名はカヤノヒメの神。またの名をノヅチという」とある
岐阜県北部ではツチノコを 野槌(ノヅチ)と呼ばれ 日本の信仰に
ねずいていたと 思われます
そこで考えられる説が 日本の仏教 その原点であるインド(天竺)にも
蛇を神として まつられています
その神の名をナーガといいます そのナーガはインドの神話の中でも
重要視される神であり
蛇が脱皮することから 生まれ変わりや 不死の象徴とし
毒が死を 司っています
その蛇の神が インドからシルクロードで中国、朝鮮、日本へと
渡って来るときに 名前を変えて 日本の野の神として定着したのでは
ないでしょうか そのように考えると ツチノコの特徴で垂直に立つ姿はまさに
キングコブラ そのもので 毒を持つ説もそこから きたのとも考えられます
ナーガの彫刻
奈良県の信貴山の本堂に珍しい石碑を発見しました 石碑の両サイドに彫られて
いるのは まさにツチノコ しかし見方を変えるとキングコブラにも見えます
信貴山で撮影:本人(梁 義正)
最後にツチノコが 日本の妖怪的生物になったのは
無住法師がまとめた仏教的説話集「沙石集」にもノヅチが登場するのですが
「叡山の2人の僧が、先だって死んだほうは、生まれ変わったときにその所在を
告げようと約束したところ、先に死んだ僧が夢に出て”われは野槌に生まれ変わった
それは目鼻手足なく、口ばかりあって人を食らう。これ名利をもっぱらにして
仏法を学び、口先のみ賢く、智の眼、信の手、戒の足一つもなかったから、
かかるのっペら坊に生まれた”」 このように 野の神としてまつられた
ツチノコが妖怪的生物にされたのかも わかりません
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