成虫の飼育例(オオクワ、ヒラタ系)


飼育ケース

市販のプラスチックケースが便利です。中型・大型・特大を成虫の大きさに合わせて使用します(争いを避けるために、1ペア1ケースで飼育します。)。通常は中型でも良いと思います。産卵数が多い個体でしたら、産卵木がたくさん入る特大のものが良いでしょう。
ケース内にクヌギやコナラのマットを深さ10cm程度にひいておきます。湿り具合はマットを手で握って湿り気を感じる程度でOK。上蓋との間にキッチンペーパーを入れて害虫の進入を防止します。
(写真はサキシマヒラタを飼っている中型ケースです。)




II マット

ペットショップやホームセンターで各種のマットが入手できます。シーズンオフの場合は、専門のクワガタショップか通販で入手します。
(下の写真 左から順に、マルカン製くぬぎジャンボマット:4.5リットル 220〜270円程度。ミタニ製くぬぎ純太くん:2リットル200円程度、4.5リットル袋を248円で販売している店もあった。昆虫飼料研究所製くぬぎ ふるさとマット:4.5リットル270〜300円程度)




III.産卵木

産卵させる時は、産卵木をマットの上に置きます(オオクワガタの場合)。ヒラタ系は2/3程度を埋め込みます。色々な堅さと太さのものを用意しておくと、メスが気に入ったものを選んで産卵します。産卵しない場合は、味の素の水溶液をふりかけると良いそうです。産卵木は事前に電子レンジで加熱して冷ましたものを使用します(コメツキムシなど害虫退治のためです)。


IV.のぼり木

クワガタが転んだときに起き上がれるようなものを置いて置く必要があります。 ゆるいマットだけだと転んだ場合、いつまで経っても起き上がれなくなって体力を消耗してしまいます。樹皮を置いても良いでしょう。隠れ家にもなります。
(写真では樹皮を置いています。のぼり木をおくとメスが上ってきてペーパーやケース蓋をかじってしまうので。)


V.餌

餌皿の上に置くのがケース内を清潔に維持するこつ。スイカ・メロンなど水分の多いものは寿命を短くするので好ましくなく、 市販のゼリー やリンゴ、バナナなどを与える。産卵前にはタンパク質の多いものを与える。
(写真の餌皿は穴が小さくてゼリーカップが入りません。中身を取り出して上に置くか、ゼリーカップをマット上に直接置くことになります。こんな餌皿を買わないように注意しましょう。但し、餌皿の下が交尾場所になるので、一応 置いています。)


VI.ダニ

マットやクワガタムシの体にダニがつくことがあります。少ないうちは、餌皿に集まってきていますので、ゼリー交換時に 水洗いで落とします。大発生した場合は、マットを全部取り替え、ケースも良く洗います。
また虫の体についている場合は、水道水を流しながら歯ブラシでこすって落とします。足の付け根あたりは落とし難いので丹念に洗ってあげてください。


VII.材割り

上記の方法で 飼育していると、メスはオスとの交尾の後、産卵木の中に卵を産み付けます。産卵木の中に入り込んで生む場合と、表面を齧って穴を掘り その中に産卵管を挿し込んで生む場合とが有ります。交尾を確認後、2ヶ月程度経過したら、産卵木を取り出して 割ってみましょう。割り方は、大根の「かつらむき」の要領で 表面層から順に剥いていきます。この時、食痕を見つけたら、さらに慎重に幼虫を潰さないように剥いて行きます。幼虫はそっと取り出し、マット入りの容器に移します(私は、幼虫の居た付近の木屑も一緒に入れています)。
以下の写真を参考にして下さい。(オオクワの例です)



メスの入った痕
食痕の例(楕円で囲った部分、0.5×2cm程度)

一齢幼虫の例

二齢幼虫まで育ったもの



卵が出てくることも多いです。左の卵は孵化寸前のもので、
右の卵より大きなことがわかります。通常は、2mm程度で少し楕円形をしています。
濡れたティッシュにそっとおいて、マット入りケースの中に移します。
徐々に膨らんできて楕円から球に近くなってきたら、孵化間近です。