Vol.1 犬を飼うということ

 

犬を飼う目的、それは人それぞれの形があることと思います。

誰もが、自分や家族のライフスタイル,様々な場面を想像し、理想とする犬のイメージを描くのではないでしょうか。

私も、そんなぼんやりとした理想を夢見ていた一人です。

それが、犬を家に迎えた瞬間から理想はどこかへ吹き飛び、現実に奮闘する毎日が始まったのです。

 

ボニータを飼い始めた当初、私は犬を飼うということを、「飼い主としての責任を果たす事」と考えていました。

また、ラブラドールは賢い犬(のはず)です。

飼い主の飼い方で近所の迷惑犬(飼い主)と呼ばれるような犬にはさせたくないし、しつけの出来ない飼い主とは言われたくない。

そんな気持ちでいっぱいでした。

 

ところが、ボニータに最初からいろんな事を求め過ぎて、逆に自分や家族,ボニータにまでもストレスを感じさせる状況を自ら作ってしまいました。

他の犬が出来ることが出来ないとか、言うことをきかないとか、興奮しやすいとか、満足に散歩も出来ないとか・・・。

どこかで他人の犬と比較してしまう自分が居て、「そんなはずはない」と、自問自答を繰り返しているだけでした。

その結果、様々な本やホームページを読む度に自分が混乱し、ボニータもパニックを起こすという感じでした。

 

それは、完全に「思い込み」だったのです。

犬を飼うということの「形」だけに気を取られ、本当の意味をよく理解していなかったように思います。

そこには、心身ともに疲れ果て、ボニータを飼う自信が薄れていく自分が居ました。

近所の迷惑犬の飼い主の事を、どこかで小馬鹿にしていた自分がとても惨めでした。

情けなくて、悔しくて、泣きました。

そして、こう思ったのです。

 

「他人の犬や周りの事なんかはどうだっていい。」

「自分達とボニータの関係を築こう。」

「正面から向き合い、ボニータを受け入れる事から始めよう。」

 

吹っ切れた感じで、何だか晴れやかな気分でした。

こうして、本来のマイペースな自分達とボニータの関係がようやく始まったような気がします。

そう、私たちにとってボニータは、かわいい我が子なのです。