さらば、戸田五郎
深海生物の宝庫、駿河湾に面する戸田(へだ)村
戸田港。ここではタカアシガニ漁の底引き網漁船が
数隻あり、操業中にラブカやミツクリザメを捕獲する
事がある。
捕らえられた、ラブカやミツクリザメは、戸田村にある
「駿河湾深海生物博物館」に持ち込まれます。
博物館には、ミツクリザメやラブカの液浸標本や、
タカアシガニの剥製の他、約千点の標本が展示
されている。
液浸標本が大半を占めており、「液浸標本の聖地」と
呼ぶにふさわしい場所である。
ラブカの液浸標本5体、剥製標本2体。
ミツクリザメの液浸標本1体が一般展示されている。
去年、H15年3月にミツクリザメの剥製が納入されると聞いていたので、3/20電話してみました。
「3/27に剥製が入り、入れ替わりで今展示中のミツクリザメが剥製化の為、持ち出されます。」との事。
そう、当HPで「戸田五郎」と勝手に名付けたあの液浸標本が、剥製化されるのです。
標本は液浸標本が一番だと思っているたーみーとしては、残念である。
最後のお別れをせねば、と静岡戸田村日帰り調査を実施しました。
この生々しさも見納めか、剥製化には半年から1年の期間がかかるので、しばらくは見れない
「早く立派な剥製標本になって帰っておいで」と語りかける管理人は周囲からどう見られた事か・・・。
せっかく来たのだから、他の写真も撮ろう。
ラブカの液浸標本。
ラブカの剥製標本。
ラブカの液浸標本。(大口バージョン)
博物館のタペストリー(?)書いてあるのは、やはりラブカであろうか。
駿河湾で初めて発見され、新種と認定された、オロシザメの液浸標本。
正面は、豚の様な面構えである。
恐るべし、深海生物博物館!何と、「よっちゃんいか」の様な容器に標本を入れるとは・・・・。
帰り際に、ミツクリザメの捕獲情報を得ようと、受付で聞いてみると、「ミツクリザメならまだ展示していないのがありますよ」との事。
まさか、見せてはもらえまいと駄目で元々でお願いしてみると。
女性所員:「館長、良いですか」
館長 :「ん〜別に良いよ」
なんとゆう幸運でしょう。見せてもらえました。
大きなプラスチックの容器にカニやアンコウやラブカやら、沢山フォルマリンに浸かってました。
フォルマリンの臭いは知人から「ピーナッツの様な臭い」と聞いていましたが、その通りであった。
上の写真に、2匹のミツクリザメが写っているが、撮影時は気が付かず、帰ってからパソコンの画面を見て気づきました。
こんな良い状態のミツクリザメに会えるとは、たーみーはこの時、フォルマリンの臭いと遭遇の興奮から、かなり暴走しており、何十枚も写真を撮り、「すげえ」「素晴らしい」を連発してました。
女性所員の目が無かったら、素手で口を引っ張り出していたでしょう。
当日、お忙しい中対応して頂いた館長さんと女性所員さん本当にありがとう御座いました。
この標本のおかげで、ミツクリザメの顎の構造がかなり分かりました。そのうち「鮫ザメ研究室」に載せようと思います。