▼▲▼▲ニホンオオカミの大きさとそのルーツ▲▼▲▼

 

?ニホンオオカミはどこからやって来たのか?

ニホンオオカミは世界のオオカミと比べると、とても小さい種である。化石のオオカミでは北米産と同じ大型の種が

発見されているので、もともとは大型のオオカミが生息していたと考えられている。しかし地殻の変動によって日本大陸が

本州・四国・九州に分かれ、オオカミもそれぞれ残された土地に定着した。その際、餌の変化・気候の変化などにより大型

である必要がなくなり、徐々に小型化していったと考えられる。逆にシベリア系のエゾオオカミは北海道の気候に合わせて

そのままの体型を維持したものと思われる。

以上のことを考えると日本には本州産・四国産・九州産・北海道産と少なくとも4タイプの日本産オオカミが存在していた

ことになる。

確かに、現存する剥製たちを見比べてみるとどれも似ていない。それぞれがその原産地で独自の進化を遂げていったようだ。

しかし、どの地方にも呼び名は違えど「オオカミ(またはヤマイヌ)」という動物をきちんと認識していたのは様々な記録から

明らかである。ただ、どの動物を指してそう読んでいたのかが曖昧なため、今日でも「ニホンオオカミ」と一口で説明するのは

難しい。

 

?実際の大きさはどのくらいだったのか?

斎藤弘吉『日本の犬と狼』によると「支那や朝鮮の狼よりも小さく、印度狼よりはやや大きく、ちょうどその中間くらいの

 大きさである」となっている。

@日本に現存する3体の剥製で比較 体高(肩までの高さ)

東京科学博物館(明治初年・福島産・)・・・・・・推定46.5cm

東京大学農学部(明治14年6月・岩手産・)・・・・・47.8cm

和歌山大学(明治35,6年・奈良県産・性別不明)・・・40〜55cm   ※平岩米吉『狼』参照

 

A書籍資料による比較           

     ※(参)日本犬との比較

書名・資料・参考種

体長

尾長

体高

推定体重

(参)柴犬

 

 

35〜41cm

 

(参)甲斐犬

 

 

40〜50cm

 

(参)紀州犬

 

 

46〜55cm

 

(参)四国犬

 

 

46〜52cm

 

(参)秋田犬

 

 

58〜70cm

 

(参)北海道犬

 

 

40〜45cm

 

『絶滅危惧種を見に行く』

マガジンハウス刊

和歌山大学剥製

82〜110cm

30cm

40〜55cm

30kg

『野生イヌの百科』

データハウス刊

95〜114cm

30cm

55cm

15kg前後

『失われた動物たち

20世紀絶滅動物の記録』

広葉書林刊

100cm

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35cm

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『絶滅野生動物の事典』

東京堂出版刊

95〜114cm

30cm

55cm

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『どうぶつ白話』

毎日新聞社刊

―最後のニホンオオカミより―

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約18kg

(金井清氏の回想より)

 

 

 

 

 

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