↑逆立ちな ←GET BACK Yeah! Yeah! Come on!→
439 :海原SS :02/06/22 13:43 ID:EkNBcUir
魔法の在日少女・海原タン
第六話「ボクのこと,忘れてください.」
'´ ヽ
! i i( ⌒))〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
iリ-@(フ@ノ < 萌えない豚はただのチョッパリ.
⊂ 海⊃ \_______
く_〉
し'ノ
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「ソーエイ、エイオーエイオーエイオー」
流れる雲、照らす太陽。どこにでもあり、どこにでもない部活動の風景。
海原は川辺の土手に立ち、時折吹く風に髪を押さえていた。
空は明るく、水面は輝く。穏やかな初夏の話である。
「あれ、君、どうしたの?」長身の男。話しかけた。剣道部員。
「え?い、いやボクは別に.」「最近よく練習見てるよね?」
「そ、そんなこと、あるわけっ、いや、ありません.」「そっかな。気のせいかな。」
ハハハと笑顔を見せる。上背はあるから大人のように見えるが、意外に笑うと子供のようだ。
「剣道好きなの?」「え?」
「よくうちの部の練習見てるから。剣道の練習なんて見ててもおもしろくないだろう?やってたの?」
「あ、いえ、あの、その...そう言うわけでは...」
向こうからやっと一人の男が走ってくる。
「主将、早いっすよ。」ハアハア息を荒げながら、それでもこの男のほかに部員は走ってこない。
「でも今年の一年ではおまえがダントツに早いな。しごきがいがあるよ」
「しごくんですかー死んだら恨みますよ?」
どた。と土手に寝転がる、男子生徒がちらりと目を配ると海原はまだそこにいる。
「あれ?」立ち上がりながら、「海原、なんでこんなところにいるの?」「別に.」
きびすを返すと海原は不機嫌そうに走っていった。
「クラスメイトか?」「ええ。いや、彼女。よくわからない子なんですけどね。」
「どんな?」「いや、韓国の人だって聞いてたけど、結構生意気ですよ?」
「かわいい子じゃないか」「主将、ああいう子が好みなんですか?
「ばかたれ。おまえ、もう一週回ってこい」「まじすかあ」
走っていく海原の姿をふと遠目に見ながら初夏の日差しを反射する、夏用の制服がまぶしかった。
→続いちゃうゾ♪
魔法の在日少女・海原タン
第六話「ボクのこと,忘れてください.(後編)」
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iリ-@(フ@ノ < 前編はココ >>439.チョッパリは死んでも治らない.
⊂ 海⊃ \_______
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し'ノ
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「元気ないニダ」
机につっぷしてなにかを思う海原に檀君は声をかけた。
「別に.」
ぶっきらぼうに答える。たまらなく何かをするのが面倒くさい。
「どうしたニダ?何か悩みがあるならうち明けるニダ」
「檀君には関係ないよ.」「アイゴー酷いニダ。謝罪と賠償を要求汁!!」
ふぅ、と息を吐く。ミントの香りがあたりに漂う。
「檀君.言いたいことを言えないって苦しいね.」
「ニダ?でも言わないと苦しいなら言うしかないニダ。ヒカルらしくないニダ」
「そう.まるでボクらしくないよ.」
もう一度、ため息。
いつものように土手に出る。そこは今日も日差しは高く、川辺の音が美しい。
いつもの時間、いつもの部活。そして走ってくる剣道部の主将。
「あれ?えと、海原さん?」
「あ、はい、そう、です.」
「今日も一人でここにいるの?」
「...はい」
「好きなの?」
「え?あ、あの、いや、その、」
「いや、この場所」
「あ、ああ、そ、そお、いう、わけ、でもないんですけど...」
ん?と主将は顔を傾げた。不思議そうな顔をする。
「あ、あの、」
「なに?」
「あ、あの、初対面で、あの、こんなこと言うの、すごく、あの、あれなんですけど、」「うん」
「あ、あの、」そこまで言うと顔が赤らむ。
言わなくちゃ言わなくちゃ。この苦しい思いを断ち切りたい。言ってしまえば何かが起こるかも知れない。
少しは楽になるかもしれない。
「あの!」
決めた。
「剣道は、剣道はウリナラ起源!!おまえらチョッパリすげー馬鹿.ホントはクムドって言うんだよ!!」
「ハァ?(゚д゚)」
海原は全力で走り出した。
「やった!!やったぁ!!言ってやったぁ、ボクの勝利!!GET BACK!!」
水面に揺れる日の光、美しく聞こえる川のせせらぎ。恋はまだ始まってもいない。