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90 :川瀬 ◆No212gxw :02/07/16 23:04 ID:23NvnfFu
☆★ガンバレ美琴ちゃん(ガンバレしり−ず、山都辺美琴の場合その2)☆★

「負けられぬ! 日本人としてあいつらは間違っている!」

机の上には様々な本が所狭く並べられており、その中で美琴は必死に資料をまとめていた
それは今晩のリベンジのためであった

一体、美琴に何があったのか?それはその日の真夜中の出来事である・・


「全く情けない!ここまで日本人とは歪んでしまったのか?!」
その夜の美琴は怒りに震えていた
心の底からの怒り、それは日本人としての怒りであった
事の発端は、最近はじめたインタ−ネットのとある掲示板を見つけた時の事、その内容が美琴にとって許せなかったのだ


山都辺美琴は在日の身であった、しかし心は日本人でありたいと常に願ってきた
そして、人並み以上に日本人たる道徳心を持つように心がけてきた

そんな美琴にとってそのスレでの書きこみ内容は許されざることであり
論争は深夜にまで及んだが孤軍奮闘の甲斐なく論破されてしまった・・


おかげでその日の授業中に居眠りをしてしまい美琴にとっては散々な1日となってしまった
そして今晩こそ相手を論破するために資料集めをしていたのだ

こんこん*

「美琴ぉ〜入って良い?」
「あ、すまない、今ちょっと散らかっているのだが・・」
「そんなの気にしないって、入るねぇ〜」いつものように友人達が遊びにきた

面倒見が良く責任感の強い美琴は友人達に好かれていたそして美琴の部屋へ遊びに来るのだ
美琴にしても頼られていると言う感じは悪くはなく歓迎していた

「うわぁ〜どうしたの本がこんなに・・テストでもあったっけ??」あまりの本の山に思わず聞いた

「ああ、実は昨晩ある掲示板で日本の戦争責任と靖国神社の参拝問題について議論になってな」美琴は簡単に説明した

「ーと、言うわけなのだ」
「靖国参拝は戦犯を祀っているのだ、そんな所に参拝しようとし、更に被害にあった国々に謝罪すらしていない!」
「昨晩は不覚を取ってしまったが今晩こそはあやつ等に人の道たる物を教えてやらねばならない!」

「そ、そうなんだ・・たいへんそうだねぇ・・」美琴の勢いに引き気味になる友人達

「全く、自らの非を認め謝り道を正す事は決して恥ずべき事ではない筈なのに・・」
「そうとは思わぬか?!」友人の一人に同意を求めた

「う〜ん・・あたしは難しいことわからないけど・・悪い事をしたら謝った方が良いかな・・」
曖昧に答える友人

「でも、美琴はお正月とかにお参りに行ったりはしないの??」ますますヒ−トアップする美琴をなだめるように聞く

「いや、実家にいた頃は近所に護国神社があったのでそこに参拝に行っていたぞ、初詣は日本人として当然ではないか」
「東京では靖国以外の神社に行くつもりだ」
当然と言った感じで美琴は答えた

「あの〜美琴ぉ・・」友人の一人が言いにくそうに口を開く

「『護国神社』ってたしか靖国神社の地方版、みたいなものじゃなかったっけ?」

*ぴしっ!!*

その一言を聞いた瞬間思わず美琴は固まってしまった・・

「そ、そうなのか・・?」ようやく一言口を開く

「うん・・たしか、そう・・おじいちゃんが言ってたよ、知らなかった・・・?」とどめの一言が入る

「あはは、美琴って真面目なんだけど、どこかちょっと抜けているよねぇ」
「そこが美琴のかわいいとこなんだけどね〜♪」
一斉に笑い出す友人一同

しかし、みんなの笑い声も美琴の耳には届いていなかった
あまりのショックに放心状態になっていた

「美琴・・?」美琴の異変に友人が気づく
「ちょっと!美琴?!美琴ぉ〜!!」固まっている美琴に友人達が慌てて駆け寄る


薄れゆく意識の中で美琴はつぶやいた

「ぜったい・・ぜったい・・やまとなでしこにぃ・・・」