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143 :海原一級鑑定士 :02/07/19 11:20 ID:T63Lquql
魔法の在日少女 海原タン
「あんにょんひ・かしぷしお」
'´ ヽ
! i i( ⌒))〉
iリ-@ o@ ................
(O 海 う、
く_〉
し'ノ
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…JAL715便にお乗りの方は、
「江角さん、そろそろだね」
空港のロビーで海原は彼女にそう尋ねた。
「うん。いろいろあったけど、もう日本にいられないから」
江角はフランス人の父に呼ばれ、高校一年の一学期が
終わると同時に旅立つことになっていた。
「残念だな.」
「体のこともあるし、このままじゃ勉強を続けられないから。
もう日本に未練もないし。」
その意味はわかったから、何も確認しなかった。
「海原さん、元気ないね」
「そ,そんなことないよ!...そんなことないってば」
くすくすと江角は笑った。
「そんなところが海原さんらしいよ。だからみんなに愛されるんだね」
ぽっと海原は赤くなった。それをごまかそうと怒った振りをする。
「うるさい!もう、江角さんの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!」
ガラス越しの轟音。英語と日本語のアナウンス。
ふと目をやれば夏の青。季節のすぎるのは早すぎた。
「結構、喧嘩もしたよね」
「アハ.そうだね」
「でも海原さん、いつもめちゃくちゃなこと言うんだもん。笑っちゃったな。
それで喧嘩が終わっちゃって。」
「...そうだね」
「フランスかー日本が遠くなるなー」
「でも,フランスいいじゃん.かっこいいし.ボク,うらやましいよ」
「そう?」
こくりと頷く。
「でも私、お父さんとずっと離れて日本で生まれて日本で育って。
日本以外は祖国だと思えないよ。フランス語もしゃべれないし。」
「誇れる祖国があるっていいじゃん!!お得だゾ.」
「海原さんにも韓国って言う誇れる祖国があるもんね」
「...う,うん」
「海原さんは韓国のことをよく話しているけど、私は日本しか好きになれないよ。
友達を作るのも苦手だし」
そう言うと江角は顔を背けた。
「やっぱり、生きてきて、暮らしてきて、日本が一番。日本にいたいよ」
嗚咽が聞こえた。ロビーを歩く男性がちらと振り返った以外誰もが無口で
静寂である。
「もう、行かなくちゃ。」
「そっか.」慰めの言葉はなかった。
「半坂高校のみんなに言って置いて。出会えて良かったって。今まで
馬鹿なこと言ったり、変な新聞記事笑ったり、楽しかったって」
わかったよ、と小声でつぶやく海原。
「それから私、海原さんに会えて良かった。楽しかった。時々
悪口も言われたけど、なんかすっきりしててよかった
これからも元気でいてね」
海原は答えなかった。
「じゃ、さようなら、海原さん。それから半坂高校のみんなにもさようならって」
きびすを返し、歩みを進める江角に海原は一言言った。
「また、帰ってくるよね?」びっくりするほどの大声だった。
「わかんなーい。でも、いつかまた日本に来るよ!!」
笑顔で、精一杯の笑顔で江角は手を振った。
エスカレーターから見えなくなるまで何度も何度も手を振った。
屋上から見る景色は一面の青、ときおりの白。コントラストが目にいたい。
轟音が響き渡る。飛行機雲が伸びる。日本に夏が来ていた。明日から夏休み。
「ヒカル、どこ行くニダ?」
とぼとぼと歩きだす海原に檀君は声をかけた。
「え?ジュース買いに」
「ウリはメッコールを希望するニダ!!」
ハイハイ、と海原は歩き出した。
「ヒカル!!早く戻ってくるニダよ!!」
その声は轟音にかき消され、海原には届かなかった。
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