第4章 フーリエ級数展開その2

凄く久しぶりの更新になってしまいました.
実は4章は1月にできてました.
何故かばたばたしているうちに時が過ぎていきました(遠い目)
でも,何とか卒業できそうです.おめでとう,自分.
更新を待ってくれていた方,諦めてしまった方,ごめんなさい.
というわけで.
フーリエ級数展開の式はこれでした.

3章ではこの式で
どうしてこの式のcosとsinの中がωt,2ωt,3ωt,…となっているのか
を説明しました.
今回はもっと基本的なところ
どうしてcosとsinを足し合わせているのかです.
まずsinの1周期分のグラフを見てみましょう.
横軸がラジアンになったのに注目です.

角度が0のときは必ず0を取っています.
つまり,”位相が0”です.
位相とは”周期的に運動するもののある瞬間の位置”を言います.
1周期を2πとしたラジアンで表すのが一般的です.
位相を考えるときは,sin波を基準として考えるので,sin波の位相(のずれ)は0です.
次に,cosの1周期分のグラフも見てみましょう.

角度が0のときは必ず1を取っています.
この場合の位相は何でしょうか?
sin波とcos波の定義の図を見てみましょう.

うわ,懐かしい.
円周上を回っている点の,縦軸の位置の時間に対する変化を追っていったのがsin波
横軸の位置の変化を追っていったのがcos波ですね.
簡単にするために,半径a=1と考えましょう.
この図で角度θが0のとき,つまり位相が0のとき
sinは0,cosは1です.
角度θが1/2π(90°)のとき,つまり位相が1/2πのときは,sinは1,cosは0です.
このとき,sin波が基準なので,cos波の位相は1/2πです.
話を戻します.
どうしてcosとsinを足すのか,という話でした.
例えば,解析したいデータを
フーリエ級数展開を使って,
周期関数の足し合わせでf(t)という関数にするとき
「時間t = 0のときに,f(t)の位相が0または1/2πに
になっている保証」はありません.
つまり,データの最初の値が0か最大値(図中のa)を取っている保証がありません.
実験の生データの場合,データロガーのスタートを押した時間が
データの最初の値になることを考えると想像がつきますね.
そこで,解析したいデータを正しく表すためには
sin波とcos波を足して表すのが一番簡単です.
位相がsin波からもcos波からもずれている
波形を表すことができるようになるんですね.
こんな感じです.

このグラフは,最初に出したsin波とcos波のグラフを足したものです.
位相が中途半端にずれています.
というわけで,フーリエ級数展開の説明を終わります.
ところで「フーリエ変換をしたグラフの縦軸の値は何ですか?」
という質問メールを沢山頂いてびっくりしたのですが
順に追っていかないと分からない部分なので
ぼちぼち説明を進めていきたいと思っております.
待ちきれない場合は,頑張って勉強してください.としか言えないのですが….
2003/03/04 ver.1.0
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