目隠し

私は前が見えない
理由は簡単
目隠しをしているから
ずっとこうしている
それでも何とかやってきた

しばらく使ってない私の目は
目隠しをとっても見えないかもしれない
暗闇に慣れて光を恐れる
それならこのままでもいいや
これまで何とかやってきたから

時々私は思う
私はどんな姿をしているのだろう
目の見えない私は見ることができない
触る事で輪郭はわかるけど
これは包装紙であって知りたいのはその中身だ

誰かに教えてもらおうとしても
目隠ししている私に誰も近づかない
「目隠しとったら教えてあげる」
誰かが言った
でもとらないで解ったらいいのに

実は私は知っている
目隠しをしている私に
中身なんてないことを
そこは果てしなく続く暗闇
光の届かない底なし沼

もし目隠しをとったら
否応なく光は私を照らし
否応なくみんなが私の中身を教えてくる
自分は何も知らない
みんな私を知ってる
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