もし、目の前に捨て犬がいたらどうしますか?

          もし、捨て犬を拾ったらどうしますか?

          もし、知り合いの人が捨て犬を保護したらどうしますか?

          そんなことを考えながら読んで欲しいのです・・・

***みどかる(2002.8.24)***

たんとの出会い

    それは一本の電話から始まった

    その日は、コーギーのオフ会が行われていた。

    仕事で行けない私は、仕事場で今日はどうなったのだろうと考えながら仕事をしていた。
    昼の一時ごろ、オフ会に行っている主人から電話が鳴った。

    「もう、オフ会終わったの?早いね」

    「もちろんまだやってるよ。捨て犬がいるんだ。多分、生まれて間もない子犬。
     一匹は○○さんが連れていってくれることになった。○○さんは二匹、
     預かると言うけど、ゲストで来ている人にそんな事はさせられない。
     うちも幹部だから、うちが連れて帰るのが筋だろう。」

    と・・・

    「会長はどう言ってるの?」

    「一応声はかけてるけど、誰も聞いちゃいないよ。」 

    「犬種は何?」

    「どう見てもコーギーと和犬のミックス」

    嫌な予感がした・・・
    その予感が後々、こんなに揉める要素になるとは、この時まだ気付かなかった。

我が家の中で・・・

    仕事から帰った私はその子犬を見た。すごく可愛い、抱きしめたくなるくらい可愛い。
    その衝動を私は堪えていた。この子はいずれ他所にやる子。
    愛情をかけてはいけないのだ。
    少しの間、私はその子犬を触ることはしなかった。 
    抱くと情が湧いて離せなくなるからだ。
    我が家には先住犬が3頭いる。マンションでこれ以上は無理だから。
    情が移る前に誰か貰い手を探さねばと思った。

コーギーのサークル

    以前、そこには掲示板があった。
    子犬の件があってから、逐一、子犬の情報を書くことにした。
    そして、里親募集もした。その時、主人は条件をつけた。    
    この子犬がこれ以上不幸な目にあわないようにと、一生懸命考えた条件だ。

    一、必ず、不妊手術はしてもらう事

    一、狂犬病の注射やフィラリア等の接種は必ずする事

    一、必ず室内飼いにして欲しいという事

    一、家族の一員として、生涯可愛がってくれる事

    

    この条件を出したところ、大変な非難をあびた。

    手術するしないは、個人の勝手、室内室外どちらで飼おうとこちらの勝手
    里親になってくれる人にそんな注文をつけるなと言われた。

    困ってるからもらってやるんだからとでも言わんばかりだ。

会長とのやりとり

    あまりの仕打ちに会長に直接電話することにした。
    ある情報が人づてに入ったこともあったからだ。

    何故、世話をしている私達が非難されなければいけないのかを問うた。

    里親が決まるまでに、我が家でかかる費用の事も考えて欲しい。

    捨てられたのは、オフ会が行われている会場なのだから、
    団体としての責任は十分にあるのではないかと・・・

    そして・・・ある情報、それは、メンバーの子供が捨てるところを見た
    というのだ。しかも、それは、オフ会にいたメンバーだと言う。

    それを会長に問いただしたところ、

    子供の言う事を間に受けても仕方ないと言われた。子供の言う事は全部嘘なのか。
    そんなにまでして、子犬が捨てられた事実を無き者にしたいのか。

    私は涙が出てきた。  

    せめて、預かっている者に対して配慮はないのかと問うと、
    ならばお金を出せば気が済むのかというような答えだった。

    私は唖然とした。これが、愛犬家と名乗る人の言う言葉なのか・・・
    では、会長が連れて帰っていたらどうしたのかと聞いたら、
    うちは、そんな余裕はないから、保健所にすぐに連れて行くと・・・

それ以来、掲示板は無くなってしまった・・・

たんの居場所

    この事があってから、私の中で「たんを我が家で飼いたい」
    という気持ちが急に沸いてきた。

    こんなに人間に邪魔者にされるなんて・・・

    それなら我が家で育ててやるんだと・・・

    毎日主人とたんの事で話しあった。今までこんなに話あっただろうかと言う程話あった。
    私は泣きながら主人に懇願した。

    どうしてもたんをうちで飼いたいと・・・  

    しかし、主人は冷静だった。

    うちには先住犬が3匹もいる。
    うちで飼うのと、他所で飼うのだったらどれだけ愛情の深さが違うんだと。
    うちで飼えばどうしても愛情は四分の一だ。
    自分達の生活だって、裕福なわけではない。

    主人の言うことはもっともだ。私には何も反論が出来ない。

愛犬探しの会

    結局、やっぱりうちでは飼えないという事で、いつもお世話になっている
    裏山探犬隊のきゃっぷに相談してみた。

    そこでは七年前から、愛犬探しの会というのをやっていて、
    子犬ならばすぐに里親が見つかるだろうということだった。

    ただし、まだ、子犬は生後1ヶ月程しか経ってないので、ワクチン等が
    終わるまで、うちで預かるという事だった。

    

しかし、その1ヶ月が子犬の運命を決めてしまった・・・

    結局、1ヶ月面倒を見たことで、子犬への愛情が主人も沸いてしまい、
    手放すことが出来なくなってしまったのだ。

    きゃっぷ達からは言われた。

    四頭は大変なのだと・・・よく考えた上で結論を出さなければいけないと・・・

    そして出した結論・・・

    子犬はたんという名前になった。

 

    これを読んでいるみなさんに問いたい事。

    それは、何をするにしても責任を持って欲しい。
    交配・不妊手術など、その犬にとって、その子供にとって、何が一番大切なのか
    たんのような不幸な犬を増やさないように、くれぐれも無責任なことはしないで欲しい。

たかが犬、されど犬・・・

    他人にとってはたかが犬、でも、自分にとっては、一番大切な家族なのだから・・・

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