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きっかけ このことについて、またお話しようと思ったのは、私の知り合いのと ある出来事があったからです。 そのことで、改めて、命の尊さというものを実感し、いろんな人に、 いろんなことを考えて欲しかったのです。 私事で恐縮ではありますが、お時間があれば読んでみてください。
みなさんはもうお忘れかもしれませんが、あの、悪夢の阪神大震災から、既に、七年もの月日が経ちました。私にとっては、忘れられない出来事でした。 阪神大震災の起こる一年程前のことです。とあるペットショップで、パグのりりーと出会いました。 初めて自分が働いたお給料で飼った子犬でした。それはそれは、大変で、楽しい日々を過ごしていました。 そんな時に起こった大震災。一月十七日の事です。 突然の大きなゆれ、大パニックになり、吠えまくるりりーを抱きかかえ、揺れがおさまるのを待ちました。 このまま死んでしまうのでは・・・そんな恐怖と戦いながら、じっと耐えていました。 電気もガスも点かない、そんな暮らしが続きました。 りりーの笑顔だけが支えでした。 ここでこうして生きている、それだけで満足でした。 ひとつのおにぎりをりりーと分け合ったりしながら、辛い日々を乗り越えました。 仕事にももちろん行けない、でも、りりーと一緒にいられる、それだけでも幸せでした。 そうこうするうちに、電気も点きはじめ、なんとか生活できるようになってきた時のこと・・・ りりーとおしゃべりをしていた時のことです。りりーの顔をみながら、「電気は点いたけど、お水が出ないと、りりーもたくさんお水が飲めないよねぇ」 などと 喋りながら、ふと、りりーの顔を見ると、片方がぷっくりと 腫れているのです。 触ってみると、喉の横に、ピンポン玉くらいのしこりがあるのです。急いで、いきつけの獣医さんに行きました。 レントゲンを撮って調べてもらうと、喉のところに癌が出来ているとのこと 切除して下さいと頼んだのですが、二歳にもならない、若い子なので 進行が早すぎてどうにもならないのだと・・・ 目の前が真っ暗になりました。
まだ、こんなに若いのに・・・ こんなに可愛い子を神様はどうして連れていってしまうの? 神様、本当にいるのなら、元気なりりーを返して!! せっかく、あんな地震でも、助かったのに、 神様はどうしてそんな惨いことをするの・・・!!
先生の前で、恥かしげもなく泣き叫びました。 先生、りりーを助けて!! 目の前のりりーの心配そうな顔・・・・ 私が泣いている理由がりりーにはわかりません。 ただ、 お姉ちゃんが泣いている お姉ちゃんに何かあったんだ そう思って、きゅんきゅんと泣いているのです。 私がくじけては駄目なんだ・・・ 私がしっかりしなきゃ、りりーが可哀想・・・ 先生は、安楽死という言葉を胸の内にしまい、一生懸命治療してくださいました。 癌を殺す薬を飲ませたり、点滴をしたりと、すさまじい戦いがはじまりました。 日を追うごとにやせ細っていくりりーを目の当たりにしながら、私は、自分のした事が残酷な事ではないのかと思い始めました。 ご飯も自分の力で食べられない。大好きなおやつも欲しがらない。自分の足で、公園を駆け回ることも出来ない・・・ 大好きなボールさえも、廊下に転がったまま・・・
最後の最後まで、りりーと過ごしたい、そう思ったのは、私のエゴだったの? 犬としての生活が出来ないなら、安楽死を選んだほうがよかったの? やせ細って、骨と皮だけになったりりーを目の前にし、葛藤する毎日でした。 それでも、治療は続けました。入退院を繰り返しながら・・・ りりーが家にいる時は、トイレの世話や、なんとかご飯を食べてもらおうと悪戦苦闘していたので考える暇はありませんでしたが 調子が悪くなり、入院している時は、ひとりぼっちで 葛藤を繰り返していました。
もういいよね、りりー・・・・・・・ お姉ちゃんを許してね・・・・ お姉ちゃんはこれ以上りりーを見ていられないよ・・・・・
その夜、安楽死をすることを決めました。
お姉ちゃんは、最後まで見ていてあげる お姉ちゃんの腕の中で逝かせてあげる
その日の早朝の事でした・・・・・ 「りりーちゃんが、今朝亡くなりました」 そう、病院からの電話でした。 病院へ行き、りりーの亡骸と対面しました。 パグって、目が飛び出ているから、死んでも目をつぶれないんだって・・・・・ 何ども目を閉じようとしました。
ゆっくり眠っていいんだよ・・・・ いつまでも見ていなくていいんだよ・・・・ りりー、なんだかまだ生きてるみたいだね。 あんなにやせ細ってたはずなのに、こんなに奇麗だなんて・・・・・ 悲しいよ・・・・・ よけいに辛いよ・・・・・ お姉ちゃんを悲しませたくないから、自分で逝っちゃったの? ごめんね・・・・ ごめんね・・・・ りりー ごめんね・・・・・ お姉ちゃんと会えてよかった? お姉ちゃんはりりーと会えて、すっごくよかったよ 楽しかったよ・・・・ 辛い思いさせてごめんね・・・・・
未だに、私がしたことがよかったのか悪かったのかわかりません。 でも、りりーと過ごした日々はとても楽しかったから、また、この思いを他の子と分かち合いたいそう思うから、次の子を飼いました。 今いる子達と精一杯楽しんで欲しい、いのちって ちっぽけだけど、とっても素晴らしい。物が言えないこの子達だけどいっぱい愛して欲しい。 物が言えないからこそ、 目一杯考えて欲しい。他人にとっては、たかが犬だけど、私達にとっては、大事な家族だから・・・
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