2003  3月
3月7日   ウォルフィーの出産

4日の夜10時半からウォルフィーの出産が始まりました。
今回は園長が出張の為、私一人で見守る事になりました。

ウォルフィーは今まであまり出産介護の必要がないくらい優良母なのですが、やっぱり少々不安でした。・・・というのはピースと違ってウォルフィーは警戒心が強い方なので、手出しを嫌がります。今回この予想が当たってしまい、少々てこずりました。

出産が始まってみるとまず逆子でした。足が先に見えています。頭まで全部出てしまうまで
数分かかりました。産み落としてからウォルフィーはいつものように袋をやぶっていきまが
どうしても頭の部分だけ袋が破れません。
お尻のほうばかりなめてやって、仔犬はまだ酸素呼吸が出来ずに居ます。
それなのにウォルフィーは途中で世話をやめてしまい次の子の出産を待つようにふせてしまいました。

待ちきれず私はウォルフィーの首輪をつかみ仔犬から離して片手で頭の部分の袋をとってやりました。ウォルフィーは仔犬をとられると勘違いし必死にひっぱります。
袋が破れたのを見てウォルフィーは再び一生懸命なめてやり世話をするようになりましが、子犬はかなり弱っていて、ぐったりしています。
これは仔犬を出して私がなんとかせねば・・・と思い、もう一度ウォルフィーの首輪をつかもうとした瞬間、怒って手を噛もうとしました。

私がびっくりして離れると、今度は仔犬に下に敷いてある新聞をかぶせだしたのです。世話どころか隠してしまおうとしているのです。
「あちゃーもうだめだー」と思い電気を消して部屋を離れ園長の携帯に緊急連絡。
事情を話すと、もうそこから離れろという支持。
そうするしかないと私も思い、別の部屋で待機することに・・・
しばらくすると次の子犬の鳴き声がしてきます。そーっと見てみると次の子はちゃんと世話してもらい,袋も破れています。
警戒心を強めてはいけないので、またそーっと部屋を離れました。
次々と仔犬たちの声が聞こえ始め、夜中の2時半ぐらいになると、一匹の仔犬がかなり大きな声で鳴いています。

どうしたのか見に行くと,その一匹だけがウォルフィーとはなれたところにいて,お乳を飲めないで鳴いています。
動きも他の子犬たちより弱弱しく,自力ではお乳のところまでたどりつきそうにありません。
「この子はきっとさっきの第一子だ。生きていた!」 嬉しい反面この子をどうしようかと悩みました。

初乳を飲めないと,すぐに弱ってしまい生死に関わってきます。
園長がいれば有無をいわせずウォルフィーのお乳のところへ持っていけますが、私ではその権威がないことが,さっきのウォルフィーの様子で明らかです。もっと警戒心を与えるかもしれません。

なやんだあげく、思いついたのが手を直接出すといけないので何か棒みたいなものでこの子をウォルフィーのところへ押していこう、ということです。
たまたま子供が遊び道具にしている,家の庭木を切って作った長い竹刀みたいな棒がありました。

先のところに布を巻いて柔らかくしてやり、ウォルフィーが他の仔犬の世話に気を取られている間に,この棒で少しずつ仔犬をウォルフィーのお乳のところへ持っていってやりました。

棒に気がついたウォルフィーはすこしウーッとうなりましたが、それ以上は怒りません。
やっとお腹の辺りにまで仔犬を動かし,あとは自力でお乳を飲むのを祈るだけです。

こうして朝を迎え私も一眠りしてから見に行くと、
なんと!!どの子もみんな元気そうにおっぱいを飲んでいます。
あの弱っていた子がどの子だったか見分けもつきません。
一時は死をも覚悟していたので本当に嬉しかったです。
あれから3日たちましたが本当にどの子だったかわからないのです。

みんな元気ですくすく育っています。
あーよかった!

園長さん!!これからは絶対、家に居てくださいよ!!