| クロがうちのコになった理由 |
| えー、話すと長くなるのでここは省略!ってことで。(おい) ……まぁ、そういう訳にもいかないので(^^;)、 手短に説明すると、 「私の職場近くにいた野良猫さんが病気になっていたので 見るに見かねて保護した」 のでした。 って、これじゃ、本当の経緯とか私の意図とか葛藤とか その他モロモロのことがちっとも伝わりませんねぇ。 んじゃ、もう少し詳しく説明しますね。 「私の職場近くで外飼いされていた猫さんが、実は餌やりさんに ゴハンを貰っているだけの野良猫と判明し、且つ、病気で弱って いたので見るに見かねて拉致した(おいおい)」 ……って、これでも言葉足らずだなぁ。 やっぱ詳しく説明しておきましょうかねぇ。 (最初からそうしろって!笑) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ニャンニャが亡くなってから半年ぐらいの間、私は猫と触れ合う ことが殆どありませんでした。 それは意図的に猫を避けていた訳ではなく、機会がなかったと いうか、もしかしたらニャンニャが他の猫を遠ざけていたのかも しれませんねぇ……。 ところで。 私の職場の近くに、数匹の猫を外飼いしている所があります。 (そのお宅を仮に「Aさん」としておきます) ニャンニャ存命中から、Aさんち家の猫達のことは色々な意味で とても気になっていました。 と言っても、その猫達は警戒心が強く、少しでも側に寄ると逃げて しまうし、家には病気のニャンニャもいるし、ニャンニャのことを考えると、 他の猫に近づくのは良くないかもしれないと思い、私はAさんちの猫達を いつも遠くから眺めているだけでした。 そうしているうちに、2003年4月にニャンニャはとうとうお星様に なってしまいました。 大好きなニャンニャが亡くなってすごく寂しかったけれど、私はすぐに 新たなコを迎える気にはなれませんでした。 でも、いつか…そのうち……私の気持ちが落ち着いたら、また猫と 一緒に暮らせたらいいなぁと、漠然と考えてはいました。 しかし、うちの家族は、再び猫と暮らすことに反対でした。 理由は「あんなに悲しい思いをするのは二度と嫌」だからでした。 でも、私の考えは少し違っていました。 ニャンニャと出逢ったことで、私は猫について色々なことを知り、 様々なことを学びました。(と思っているがまだまだ甘い。笑) ニャンニャが亡くなってからは「猫が好き、猫のために自分で 出来ることを何かしたい!」と尚一層考えるようになっていました。 そんな時、ある日突然、Aさんちの猫の一匹が私に懐くようになった のです。懐いた猫さんはオスの黒猫でした。 一度気を許すと、その黒猫は私の姿を見る度に甘えてスリスリ。 お腹を見せてゴロゴロ。決して引っ掻いたりすることはなく、甘噛みも 限りなく優しい……。そして、まるで連れてと帰って言わんばかりに、 私のバッグに手をかけ、顔を突っ込んでくるようになりました。 半年も猫ひでり(笑)の日々が続いていた私が、たちまちメロメロに なってしまったのは言うまでもありません。 「こんな優しい性格の猫さんと一緒に暮らしたい……」 そう考えるようになるまでに、さほど時間は掛かりませんでした。 でも……黒猫さんはAさんちの猫。 まさか拉致して帰るわけにもいかず、この黒猫さんと暮らすのは絶対無理、 縁がなかったのだ……とその頃の私は完全に諦めていました。 しかし、その後、ふとしたことで、猫達はAさんの飼い猫ではなく、置き去り にされて野良化した猫を可哀想に思ったAさん一家がエサやりしているだけ だと私は知ったのでした。 ![]() 野良時代のクロ(2003年10月頃撮影) ![]() この頃はまだ痩せてて顔もちっちゃかった。 1才過ぎたぐらいの感じに見えました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「いつか再び猫と一緒に暮らしたい。その時はきょうだい猫を2匹一緒に 引き取り室内飼いにしたい。その方が猫にとっても人間にとっても、良いと 思うから」 黒猫さんとの暮らしをすっかり諦めた私は、その頃、そんな風な言葉で 家族を懐柔する計画を立て、そのうち里親探しの会から仔猫を引き取ろうと 思ってました。 でも、黒猫がAさんちの猫ではないことが判明したため、また「黒猫さんと 一緒に暮らしたい病」が再発してしまったのでした。 しかし、やはり家族はまだ新たな猫を迎えることに反対してます。 私の方もそれを押し切り、連れて帰るだけの勇気が出ませんでした。 それに、もし連れ帰っても、ノラちゃんを室内飼いにすることは可能なのか? というか、お外での生活を謳歌している猫を家の中に閉じ込めることは 果たして幸せといえるのだろうか? 私は悶々と悩みました。 そんなある朝でした。 私は黒猫さんの様子がいつもと違うことに気づきました。 鼻水と目ヤニが酷く、なんだか具合が悪そうな感じなのです。 間の悪いことに、私はその翌日から旅行に出ることになっていました。 餌やりのAさんは黒猫の病気に気づいている様子はありません。 「どうにかしてあのコを病院へ連れて行けないだろうか?」 黒猫さんのことが気になって気になって、その日私は何度も様子を見に いきました。けれど、黒猫さんは身を隠してしまったらしく、その後、姿を 見つけることは出来ませんでした。 数日間の旅行を終えて、出勤した日の朝。 私は黒猫さんを探しました。しかし、やはり姿は見えません。 暇を見つけては何度も探しに行きましたが、終日その姿を見ることは ありませんでした。 「まさかまさか……」私の脳裏には悪い考えばかりが浮かんでいました。 そして、その翌日。 いつもの場所に黒猫さんはいました。 私は嬉しくなってそっさく撫でてあげました。そして、びっくりしました。 黒猫さんは元々はぽっちゃりした体型だったのに、触った背中がガリガリに 痩せていたのです。 その感触は、丁度ニャンニャが痩せていった頃に酷似していました。 私は涙が出ました。 見てるとゴハンも満足に食べられない様子で、明らかに衰弱しています。 「このまま放っておいたらこのコの命は確実に消えてしまう……」 そう思うとたまらなくなって、家に帰った私はすぐさま家族に打診しました。 しかし、結果やはり大反対されました。 数日話し合いを重ねたけれど、家族の考えを変えることは叶いませんでした。 そうしているうちにも黒猫さんはどんどん弱っています。 もう一刻の猶予もないと判断した私は、家族に内緒で黒猫さんを迎える 準備を進めました。 懐いてくれているとはいえ、捕獲に失敗したら二度目はないかもしれない…。 チャンスは一回こっきりと覚悟を決め、捕獲当日を迎えました。 準備したのは布製の大きいバッグにペットシーツを敷いたもの。 それと洗濯ネット。 一回目……捕獲に失敗。 ちょっと警戒した黒猫さんをなだめ、二回目で何とか成功。 Aさんには前もって黒猫さんを連れて帰ると伝えてありましたが、 保護後に一応ご挨拶。 Aさんは黒猫さんの病気は知らない様子でしたが、私が保護したことを とても喜んでくれました。 私達はそのままタクシーに飛び乗りニャンニャが通っていた動物病院へと 直行しました。病気はいわゆる「猫風邪」のようでした。 治療と投薬後に、私は事後承諾を得るために家へ電話しました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ この後、私を待っていたのはクロをめぐる壮絶な戦いの日々でした。 これから迎える地獄のような毎日をこの時の私は知る由もあませんでした。 この後のお話は野良猫室内飼い計画実施中へ続きます。 |