森の調査隊  姫蛍の棲息地
  丹波(山南町)の姫蛍 
  ヒメボタルサミット

    漢方の里さんなん第7回ヒメボタルサミット 主催 : 山南町商工会

G、但馬におけるヒメボタルの分布と所見日予測 和田山「ひめぼたる」の会 稲津賢和

但馬におけるヒメボタルの分布と所見日予測
但馬においては棲息状況のデータも少なく地域の分布状況もほとんどわかっていなかった。今回、南但馬で生息地が数ヶ所確認できので過去のデータや私信をも含めたヒメボタルの分布図を作成し報告いたします。

これまで兵庫の中部や南部では竹林で生息している例が多く報告されているが、但馬ではまだ竹林での生息は確認されていない。すべての生息地がスギ・ヒノキ林などの植林地で、林内は樹冠に覆われ林床には低木やシダ植物がまばらに生えている。 成虫は5月下旬から発生し、遅いところでは8月の上旬まで見られることもある。発生時期のずれは発生場所の標高に比較しており、標高120mの和田山地区と標高400mの大屋地区では、毎年発生時期に1ヶ月の差があり標高の低い場所のほうが発生が早くなっている。 また但馬で確認されたヒメボタルは今のところすべて小型ヒメボタルだが、場所によって成虫の大きさに差があり、オス成虫を比較すると和田山のものは大屋・朝来の6ミリ前後に比べて一回り大きく7ミリ前後である。
 分布図を見ると海岸近くの平野部から扇ノ山、氷ノ山などの標高1000mの高地までさまざまな場所に生息している。 ヒメボタルは昔からヘイケボタルと混同されており、注意深く観察すれば但馬のいたるところに生息している可能性があると思われる。
前回のサミットで今城さんが『ヒメボタル初見日に与える温度の影響』という発表で詳しく報告されましたので、ここでは和田山での初見日予測の結果を簡単に報告したいと思います。 和田山町宮の1995年から8年間のデータに和田山アメダスの過去8年間の立春(2月4日)から各年の初見日までの毎日の平均気温の積算気温を重ね検討した。

過去8年間の初見日の平均積算気温は約1230°Cである。
5月10日から6月10日にかけては、気温の上昇がほぼ一定なので5月10日の積算気温がわかれば1230°Cに達する日が予測できる。
1230°Cに達しても発生しなかった年は、発生前三日間の気温が低い傾向にあった。(20°C以下)
以上の結果からヒメボタルの発生日は種々の要素に影響を受けると考えられるが、発生およそ一ヶ月前の5月10日には初見日をほぼ予測できる事がわかった。


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