野生のワカケホンセイインコを探して<1>

<探検レポートその1:平成12年7月22日 in東京工業大学(東京都目黒区)>


 野生のワカケホンセイインコの営巣地として有名な東京工業大学を訪れました。(目蒲線大岡山駅下車徒歩1分)

 正門でまずは守衛さんに一言、ワカケホンセイインコを観察に来たと言う事をつげると、とてもけげんそうな表情で、「行きたい場所がハッキリしてるなら入っていいよ」と言われる。(???いいの?入るよ?どんどん行っちゃうよ?)なんだか、もっと手続き(名前や住所を書いたり)があるのかと思っていただけに、拍子抜けしてしまう。もっとも、ワカケを見に来る人が、それだけ多いのかという事なのかな?

 東工大の構内でも、大岡山南6号館という棟の前に有る銀杏の木を巣にしているらしいので、とりあえず、その場所を探す事から始めた。

 正門から入り、道なりに真直ぐ歩き、なんだかこのまま構内から出てしまうのではないかと不安になりかける頃、大岡山南6号館が見つかる。

 場所はとても分かりやすく、誰にも訪ねる事無く見つける事が出来ました。

 ちょうど、構内道路の片側もしくは、交互に植えられた銀杏の木が、並列に並び、植えられた間隔も密になり、まるでトンネルの様に昼間でも薄暗く、うっそうとしたイメージが湧く場所でした。道路の表面を見ると、無数のフンが、、、。

 
 絶対居る〜!!ここで、生活してる〜!!(ドキドキ、ばくばく)

巣になっている大銀杏の木

大岡山南6号館前

<大銀杏の木>

 

 通常この時期には18:30から19:20ぐらいの間に巣に帰ってくるという情報があったので、天気も曇りから雨に変わろうとしていた事も有り、とりあえず、17:15頃から待ち始めました。

 構内の散策やワカケが飛来する方向の住宅地の様子等を伺いながら、わくわく待つ事約1時間。
 (何度もニアミスで、ヒヨドリやカラスに翻弄されました〜。鳴き声は全く違うけど、近くでバサっという音と気配があると、そちらに思わず走ってしまう自分が悲しい、、、。)
 

 いよいよ帰ってくるだろう時間の18:30になりました。
 が、突然、、、、。ポツっと冷たいものが顔に、、、。
 フン?っと思って慌てたけれど、雨でした。
 雨に降られるぐらいなら、今はワカケのフンの方がよかった〜(爆)と思いながらも、それでも、待つ。(こうなったら、絶対見なくちゃ治まらないです。)

 雨が降り始めると、急に気温が下がり始めて、半袖だった私は明日の風邪ひきを覚悟しました。  ただ、一緒に連れて来た姉までも、風邪を引かせるわけにはいかなかったので、19:00までに巣に帰って来なかったら、また出直そうと思い、時計を見たその瞬間、急に、周辺が独特の騒がしい雰囲気に包まれました。

巣に帰るワカケ

空を舞うワカケの集団  

 慌てて、空を見上げると、建物の形に区切られた空に真っ黒い無数の鳥影が編隊を組んで飛回っていました。今まで、どこにこれだけの鳥がいたんだろうと思う程の数です。


 最初の一隊が近くの電線に止まるのを確認して、その真下に行こうと思い、構内から住宅地へ走りました。

 そして、そこで見たのは、まるで、電線が5線譜のように重なり、音符(の逆)のような形で連なるワカケ軍団!!!!
 

 その数、300羽以上!!!!

 嬉しさと、驚きで、立ちくらみがしそうでした。

電線ワカケ1 電線ワカケ2

 ワカケの成鳥を見るのがはじめてだった私は、大きさにまず驚き、声のでかさに驚き、全員寒のためプクーっと膨れ、雨に濡れた羽をつくろう姿が愛おしかったです!!!!
 でも、いくら同じ群れの仲間といえども、番になっていない鳥達は、一定の距離をとって、電線に止まっていて、見事な均等配置に思わず笑ってしまいました。

電線に止まるワカケアップ

 仲良しペア

 左:オス

 右:メス

夢中でシャッターを切るも、とうとう雨が本降りに。
空は真っ暗になってしまい、これ以上の観察はできないと判断し、帰ってきましたが、また、東工大に来る事を誓いました。
 次は、銀杏の木の葉が落ちる秋頃に、必ず!!!!
 本当は、朝方の観察の方が、写真もとりやすいのですが、、、。
 今は、多くを望まないでおきます。(笑)
 結局、その日ワカケが巣に戻ってきた時間は18:50頃でした。

 本当に、すごくエキサイティングで一生残る想い出になったと思います。
 周辺の住民の方々には、申し訳ないとは思いますが、鳥が帰って来る事ができる場所を残していって欲しいなあと思いました。