我流 ヤビー&レッドクロウ 飼育術
― B エサ:エサの種類とサイクル 成体篇 ―
1. サイクルの概念
ザリガニの単食飼育は危険!
ザリガニ養殖業界では、
ザリガニは単一の飼料で飼育していると、必ず調子を崩す!
というのが常識になっています。
必ず、複数種類のエサをサイクルして与えましょう!
成体であれば、一般的には4〜7日に1回、エサを与えます。
4日に1度くらいが、一番一般的なようです。
量は下記表に目安を記載しますが、
個体の大きさや脱皮とのタイミング、季節などにもよりますので、
個体の空腹具合を、エサの食べ方や欲しがり方で判断してください。
サイクルさせるエサの種類は、最低でも4種類以上!
単食飼育は危険!といえども、
じゃー、2種類のサイクルでいいか?
といわれると、それではあまり単食飼育と変わりません。
植物性や動物性のバリエーションをつけて、
最低でも4種類は用意しましょう。
補助食も上手く使っていこう!
通常与えるエサとは別に、
常に水槽内に入れておくとよい、補助食もあります。
流木がその典型例です。
ザリはヒマをみつけては、少しずつガリガリとかじっているようです。

↑ エサを欲しがって水槽前面で暴れる(?)レッドクロウ。
ある程度慣れてくれば、こういう仕草でザリの空腹状態を把握できる。
2. エサの種類
| 名称 | 特 徴 | 1回で与える量の目安 | 重要度 |
| 総合食:サイクルの基本となる総合栄養食 | |||
| CF Star | 日本淡水開発と日本唯一のザリガニ飼育者団体JCCが共同で開発した、日 本唯一の本格的ザリガニ飼料。ザリガニの飼育に必要な栄養素が十分に含 まれており、信頼できるエサである。 サイクルの基本として組み込むべきエサである。 ザリガニを多く扱っているショップであれば、入手できる。 ![]() |
4つまみ(?)ほど | ☆☆☆☆☆ |
| ヒカリクレスト コリドラス |
コリドラス用の飼料であるが、ザリのエサにも最適。 沈下性があり、与え易い。 |
3〜5粒 | ☆☆☆ |
| 子供教材用? ザリガニのえさ |
種々のメーカーから、いわゆる「ザリガニのえさ」(たいがい安価)というのが販 売されている。やけに「カルシウム強化配合!」をうたっているものが多く、カル シウムの補強に役立つだろう。 「これ1つで飼育可能!」と書いてあるものも あるが、それは信用してはならない。 |
適量 | ☆☆☆ |
| 植物食:植物性の原料に由来するエサ | |||
| ヒカリクレスト プレコ |
ザリガニ飼育における植物食の代表格。 動物食が多いなかで、ぜひともサイクルの1つに加えたい。 嗜好性も大変優れているうえ、食べ散らかしも少ない。 |
1粒 | ☆☆☆☆ |
| 水草 | 大好きな個体と、見向きもしない個体がいる。 下記のように危険性もあり、無理して与えなくてもよい。水槽に入れっぱな しにしておく「補助食」的な側面もある。たまに、おやつのように与えてもよ いだろう。 注意点は3つ。 @ 茎の太い水草は危険!? アヌビアス系の水草は安価で増えやすいことから、ついついエサとし て与えてしまいたくなるが、茎中に毒をもっており、茎を傷つけると水 中に毒を流出し、下手をすると水槽中のザリガニが全滅することもあ るとか。他にもそういった水草があるかもしれないので、あまり得たい の知れない水草は水槽内に入れないほうがよい。一般的には、茎の 太い水草は怪しいようだ。 YEEYOがおすすめする(エサ用)水草は、 ・アナカリス ・カボンバ ・ウィローモス 安全性は実証済み。 ただし、ウィローモスは成体になるとあまり食べないようだ。 A 購入してきた水草は、よく洗って! 水草に農薬なり化学肥料なり、なにか有害な薬品や物質が付着して ることも考えらる。買って来た水草は、とにかく水道水でかまわないの で、よ〜く洗うこと。また、オモリの鉛などは必ず取り去ること。鉛の部 分を切り取ってしまうことをおすすめする。 一番安心できるのは、自宅の水槽で増やした水草だろう。 B 水草は沈んでくれない!? アナカリスやカボンバなどは、基本的に浮いてしまう。底砂を薄くしか敷 いていない場合は植え込むことなどできないし、厚く敷いていて植え込む ことができたとしても、ザリがすぐに引っこ抜いて浮かしてしまう。そこで、 鉛のオモリには不安が残るため、YEEYOおすすめの便利グッズ(?)「植 えっこ」を使用するとよい!使い方もカンタンで、有害な物質も含まれてい ない。水草を直接ピンセットでザリに手渡すこともできるが、手放してしま うことが多いようだ。 |
お好みで (補助食的) ![]() ↑ 水草を与える際、 あると大変便利! |
☆☆ |
| 流木 | 水槽に入れっぱなしにしておく「補助食(非常食)」の典型。 よく食べる個体と食べない個体がいるが、隠れ家や立体的活動の場になる ので、必ず1〜2ケは入れておこう。あまり硬い流木は食べないため、比較 的やわらかいとされる「マングローブ・ルーツ」といわれる流木(いわゆる普通 の流木)がよいだろう。「サバンナウッド」などと呼ばれる枝状の流木が硬す ぎるようだ(高価だし)。 |
補助食 | ☆☆☆☆☆ |
| 巻貝のエサ NISSO SPIRAL SHELL FOOD |
巻貝用に作られた「こんぶ」を主原料とするエサ。他に草食性のプレコやエビ にもよいと記載されている。珍しい原料から作られており、エサのバリエーシ ョンとしてはよい気もするが、ザリはあまり食べてくれないようだ。沢山与えて も食べ残すので、極少量をたまに与えてみるのもいいだろう。あと、値段がや や高い。 |
半切れ〜3分の1切れ | ☆ |
| 動物食:動物性の原料に由来するエサ | |||
| ヒカリクレスト キャット |
沈下性のある動物性人工飼料の定番。嗜好性もまずまず。サイクルの中の 動物食の基本である。 |
6粒程度 | ☆☆☆☆ |
| ヒカリクレスト ディスカス |
沈下性があり、便利。ヒカリクレスト・キャットがあれば必要ないが、バリエーシ ョンを増やしたいなら、使いやすいエサだ。食い散らかしが多いのが難点。 |
10粒程度 | ☆☆☆ |
| 乾燥クリル | ザリガニ自体に組成が近いことから、ザリのエサには適しているものと思われ る。よく食べる個体とあまり食べたがらない個体がいるようだ。塩分が含まれ いる商品は食べないようなので、できるだけ塩分を除去してある商品を選ぶと よい。最近では乾燥川エビ(塩分なし!)なんてのも発売してるようなので、そ ちらを試すのもよいだろう。 あと、乾燥エサはどうしても浮いてしまうのが難点 で、長いピンセットなどで直接手渡すのがいいだろう。 |
1回、1〜2匹程度で 他のエサも一緒に 与えるのがいいだろう |
☆☆ |
| 冷凍アカムシ | 生餌に近い動物食の典型。サイクルの中に組み込んでいるキーパーは多い。 冷凍庫で保管しなくてはならないのが難点であるが、1回使い切り用に個装さ れているものもあり、使いやすくなっている。嗜好性がダントツに高く、ぜひとも サイクルに組み込んでいただきたい。 |
1回使い切りタイプで 1ブロック程度 |
☆☆☆☆ |
| 冷凍川エビ | 川エビを冷凍したもの。嗜好性はさほど高くはない。ザリガニ自体に組成が近 いので、エサとしては適しているだろう。ただ、1袋の量が多く、使い切るのが 難しい。 |
大:1〜2匹 小:3匹程度 |
☆ |
| ディスカス ハンバーグ |
沈下性があり、冷凍なので保存もきく。栄養価が高く嗜好性も高い。べちょべ ちょ(?)して扱いにくいのが難点であるが、エサの1バリエーションとしては重 宝するかも。 |
だいたい適量 | ☆☆☆ |
| メダカ (生餌) |
個人的には生餌にはちょっとだけ抵抗もあり・・・、あまり必要なエサではない だろう。上層部を泳ぐためザリに捕食されにくいとされるが、10匹入れておい て、1週間で2〜3匹減っていく感じである。水槽内のボウフラやミズミミズや 残餌を食べてくれるので便利であるが・・・・。 生餌はまったく与えなくても、十分にきちんと飼育できるのが実情である。 |
10匹前後を 入れっぱなし |
☆☆ |
3. サイクルの1提案
YEEYOが最も一般的だと思うサイクルを1つ提案します!
4日に1回、エサを与えるとして、一般的なサイクルを挙げてみます。
@ CF Star
A ヒカリクレスト・キャット
B 子供教材用ザリガニのエサ
C ヒカリクレスト・プレコ
D冷凍アカムシ
E CF Star
F 乾燥クリル
G ヒカリクレスト・プレコ
・ 常備食(補助食)として流木
・ たまに、水草(カボンバ、アナカリス)を少々
これで、4週間程度で1サイクルといった感じになります。
よくザリガニ飼育本に書いてあるのは、
「最低でも2週間で1サイクル以上のバリエーションをもたせること」
なんて感じです。