里親になる前に


 猫を飼ったら必ず直面する、避妊・去勢の問題についてお話ししておきたい事があります。
長文ですが、最後まで熟読の上、ご理解してくださった方に里親になっていただきたいと思います。

結論から言いますと、完全室内飼い、避妊・去勢は必要です。

完全室内飼いをしていれば、避妊・去勢手術は要らないのではないかとお考えの方もいると思います。
私も、以前はそう考えていました。手術をするなんて、かわいそうだと思っていました。

しかし、野良猫の保護をされている方のホームページを訪れて質問をし、その返事を読んで
考えが変わりました。

*完全室内飼いをしていれば、避妊・去勢手術は要らないのではないか?*
雄猫は発情すると、部屋中にとても臭いスプレーをします。マロもそうでした。
又、網戸を破ったり、凶暴化して外へ出すまで暴れる猫もいます。

雌猫は約1週間鳴き、食事もろくにとらないのでやせ細ります。
スプレーの臭いも、鳴き声も、それはそれは強烈です。

手術をしないで室内で過ごさせる事は、発情する度に猫に我慢をさせ、ストレスがたまり、
病気になる原因になります。

凄まじい発情行為に根負けして外に出した人、窓を壊されたりドアをあけた瞬間に
猫に逃げられた人も沢山います。
雄猫は2キロ先の雌のフェロモンにも反応して発情するという研究結果が出ています。
初めての外の世界で遠くまで雌を求めて行き、雌猫をめぐって他猫ともケンカになったり、
そのまま家に帰らないこともあります。

ケンカの傷から病気が感染してしまう事もありますし、第一、普段運動量が少なく、
爪のお手入れをされた室内猫が、無傷で帰って来れるとは到底思えません。

迷子になって帰ってこれず、保健所に連れて行かれてしまうかもしれません。
そうして生まれた仔猫もまた、不幸にも保健所で殺されるために生まれてきたようなものです。
母猫の力なしでは生きていられない、生まれたばかりの仔猫の場合は、
保健所に連れてこられてすぐに殺されるそうです。

完全室内飼いは、伝染性の恐ろしい病気にかかりにくく、 喧嘩による傷を防げます。
車にひかれてしまった猫を見たことがある方も多くいると思いますが、そういった
交通事故の心配がなくなり、近所の庭を荒らしたりする迷惑を防げぐ事が出来、
虐待や捕獲の心配もなく、 ノミやダニを防いで排泄物による環境汚染も防止できます。

下記の文は、東京都が公表した文章から抜粋したものです。
不妊去勢手術の実施
不妊去勢手術は、発情期特有の行動を抑えるなど
屋内で猫を飼うための必須条件である。
特に、オス猫では放浪癖、オス猫同士のけんか、
尿のスプレーに対して効果がある。
さらに、飼い主の手におえずに引き取られ最終的に
殺処分される子猫を生み出すことも防止できる。
しかし、東京都における猫の飼育実態調査によれば、
猫の飼い主の約14%が不妊去勢手術を実施しておらず、
これが1万頭余りの子猫を処分せざるをえない状況を
作り出す大きな原因になっていると思われる。
このような飼い主は、猫に対する不妊去勢手術の有効性と必要性を
認識して実施するよう努めるべきである。


また、猫と家族同様に一生涯おつきあいしてくださる方に里親さんになってもらいたいと
考えています。猫は10数年生きます。
その間に病気になったり、様々な経費がかかります。

また、妊娠している方(女性全般に言えると思いますが)、
猫が持っている菌が母胎や赤ちゃんに悪影響を及ぼす場合があります。
しかし、すでに抗体を持っている人が多いと言われています。
人も猫も、抗体、または菌を持っているかどうか病院で検査してもらう事が出来ます。
きちんと検査し、猫のトイレには近づかず、トイレの始末も他の方にお願いして下さい。

ペット禁止の所に住んでいる方。
暗黙の了解で飼っている方もいると思いますが、万が一、禁止だから飼うのをやめてくれと
言われた場合、ちゃんと猫のことを守ってあげられますか?

里親さんを募集する側も、その猫ちゃんに愛情を持って接していると思います。
そえれゆえ、どんな環境なのか詳しく聞いてくる事もありますし、貰われていった後の様子を
知りたいと思うのが親心でしょう。出来れば、元気でいるかどうか知らせてあげて下さい。

以上の事にご理解いただいた上で、猫ちゃんとの生活をスタートさせていただけますよう、お願いいたします。