レイが来る
テレビを見ながら、「ピンシャー」だけでは可哀想だから、メス飼ったらどうかね。子供が生まれたら面倒見るから・・・」と、ある日ぽつりと言った。連れ合いを失った母には何かしたいとの心境だったのでしょう。事の始まりはこの一言でした。
夜、私の「どうする?」に反対する家族は誰もいません。当たり前です。全員が犬好きですから。翌日から、早速調査。本当はブラック・タンがいいのですが、本には「ブラックタン同士の交配は忌避」となっています。
知り合いのつてで、大阪のブリーダーに依頼したのは4月のことでした。それから1ヶ月ほどしてこちらまで持ってきていただける日の連絡がありました。この連絡で家族の心うきうき。だが、前日夜、体調を崩しているので連れて行けるか当日朝連絡しますと、不安な電話。結局、「申し訳ないが、今回は見合わせさせてください」と。緊張の糸がぷっつり。
メスが来るのを楽しみにしていた母は一層がっくり。止む無く近所のペットショップへ出かけ、条件を話して探してもらうことにしました。待つこと2ヶ月。「来ましたよ」の連絡で早速店に。何と、物凄くおしゃまな子です。
部屋に入れると、「ワァィー」と走り回るのです。狭いところに入れられて運ばれてきたのでしょう。ピンシャーは「何だ! 何だ!」と眼を白黒。ピンシャーに子分ができたこと。母には一緒に寝起きする相手ができ、めでたしめでたし。家庭は一層賑やかに!
1995年8月20日、折しも息子と誕生日でした。