はじめてのうさんぽレポート
うさんぽ写真(1.2.3.4.5

うさんぽ前日

以前から仲良くしてもらっていた黒耳さんと愛兎ポムくんが、なんと、車ではるばる千葉から私たちに会いに来てくれるという。今年秋のうさんぽはすでにあきらめていた私は、心の準備がまったくできておらず、うさんぽに対するネガティブな感情をずっと持ったままだった。

特に心配なのは、ビビリ&パニック気質のリヨンのこと。獣医さんで爪切りをしてもらう時でさえ、3人がかりで保定することが多いほどの暴れん坊将軍だ。トゥールは、わりとしつけに成功していることと、まだ幼いこともあり、いくぶん安心だった。だから、たとえハーネスを着けてのうさんぽができたとしても、リヨンではなくトゥールの方だろうと考えていた。

それでもとにかく、自然の中ににキャリーで連れ出すだけでも、リヨンにとってはよい経験になるだろう。十中八九失敗すると思われるハーネスがなくても、せめて芝と土の感触を味合わせてあげたいと、急きょ、100円ショップでキッチンネットを20枚買ってきて、10枚ずつ結束バンドでつなげて簡易のサークルを2つ作った。

実は我が家は、すでに2つハーネスを所有していたが、いずれも自宅に置いてきていた。幸い、Tomokoさんからぴょんくんのハーネスをお借りできることになってはいたが、せめてトゥールだけでも事前にハーネス装着を挑戦しようと、3度目の正直ならぬ、3つめのハーネスを購入した。これでサンコーのハーネスが、全デザイン揃ってしまったよ、まだ一度もうさんぽさせたことがないのに(^^;)。

うさんぽに持っていくものだが、「あとは水入れとおやつぐらいかな〜」とTomokoさんからアドバイスもらっていたのに、どうにも心配で、あれもいるのではないか、これもいるのではないかと、大きなバッグにいろいろ詰め込んでいたら、とんでもない大荷物になってしまった。おまけに、簡易とはいえ充分思いサークル2つ付き。

最後まで悩んでいて、持っていかなかったもの。それは「虫取り網」だった。なんのため?そう、、、万が一、うさぎが逃げた時に捕まえるためだ。今、これを書きながら振り返ってみても、自分がいかにうさんぽに恐怖心を持っていたのかよくわかる(詳しくはうさんぽのトラウマへ)。


とにかく、私の緊張度は最高潮に高まっていて、前夜は明け方まで眠ることができなかった。

うさんぽ当日

今日は、うさ飼い人生最良の日だった。そう、念願のうさぎたちに、初うさんぽをさせることができたのだ。場所はTomokoさん宅やきょろの実家から近い所にある公園。

黒耳さんの赤い車の中には、ヒト三人と男の子うさぎ4匹。かねてから憧れのポムくんにも初めて会えた。ポムくん、吸い込まれそうな透明感のあるルビーアイと、ふくふくほっぺで、超イケメンうさぎさん。びー玉おめめの我らがぴょんくんも、相変わらず愛らしい小顔の美男子さん。

一方、普段はまったく別々のスペースで暮らしている我が家のリヨンとトゥールにとって、この初うさんぽは、子うさぎの時以来、自分以外のうさぎさんと触れ合う初めての機会でもあった。一般に、男の子うさぎ同士は、一緒になると喧嘩をすると言われていたこともあり、果たしてどんな行動に出るのだろうかとドキドキしていた。

公園に到着し、駐車場からうさんぽスペースまで移動。ひとりで2匹のキャリー、2つ分のサークル、その他もろもろ老婆心から持参したうさんぽバッグなど、何事かと思うような私の大荷物を運ぶのに、おふたりに大迷惑をかけてしまった。

荷物を降ろした黒耳さんとTomokoさんは、さっそく息子さん達に手早くハーネスを装着。私はその手際の良さに、目が丸んまるになってしまった。隣のキャリーから、ぴょんくんが、リヨンのキャリーに手をかけて、挨拶しているみたいでとっても可笑しかった。ポムくんは、長いドライブの疲れもあるのか、はたまた、うさんぽ慣れしているのか、キャリーの中で悠然と構えている。

トゥールのうさんぽデビュー

それでも私は、「自分には絶対無理」とまだためらってしまい、自分からハーネス着けを開始できない。だけど「このまんまじゃうさんぽに来た意味がない」と、おふたりに力を貸してもらって、トゥールのハーネス着けにトライ。やはり抵抗はしたけれど、とにかくベテランふたりにかかって、なんなくトゥールくんのチョッキ姿完成。まずはこの子から、うさんぽデビューすることに。

リードを持つ手は実は震えてしまったけれど、「ここで放したらおしまいだぞ、絶対放さないぞ」とぐるぐる右手に巻き付ける。トゥーは、最初、キャリーの中でもじもじしていた。初めて見る景色は、この子の眼に、どんな風に映っているのかな、、、。ぴょんくんとポムくんは、まるで「トゥールくん、早く出ておいでよ」と言っているように、トゥールのキャリーの所までやってきた。それでも出ないので、抱き上げてキャリーから出してやった。

トゥーは、さっそく2匹のうさぎさんとチュ。キャリーに残ったリヨンにもチュ。そしてぴょこぴょこ歩き始めた。なかなかキャリーを置いた場所から遠くに行くことができないくて、ちょっと足を伸ばしてもすぐに元の場所に戻ってくる。

そのうち3匹で、井戸端会議のように鼻をつき合わせて何か話しているように見えたので、笑ってしまった。でも、さっそくトゥットゥの問題行動勃発。ぴょんくんの背中にマウンティングし始めた。しかも、すごく積極的で、何度も止めに入らなくてはならなかった。そればかりか、常に発情中の血気盛んなこの若者は、ぴょんくん、ポムくんに、何度も飛びチッコしたのだ。おまけに、大荷物のくせに、肝心のティッシュペーパーを忘れてきた私は、本当に、申し訳ないやらなにやら。

トゥールは、なぜかぴょんくんが気に入ってしまったみたいで、ストーカーと化しながら、本当に楽しそうに初うさんぽを楽しんでいた。タテガミを振りながら走るトゥーは、あどけなくって、愛らしくって。それに、室内ではブレて失敗しがちな写真が、自然光の下では、様々な毛色の混じった毛並みが、きれいに写し出される。

一方、ポムくんは、これまで幾度となくたくさんのうさぎさんの中でうさんぽをこなしてきただけに、落ち着いていてマイペース。芝生ではね回っている他のうさぎとは異なり、いろんな茂みで立ち止まって、しきりに観察を繰り返していた。あの赤いお目目でなにかをじっと見ていると、いかにも思索しているようで面白い。ぴょんくんは、スレンダーな身体で素早い動きをしながら、主にポムくんのお尻ハンターにいそしんでいました(笑)。

リードを持つ黒耳ママとTomokoママの悠然としたお姿は、とても格好良かったです。

リヨンのうさんぽデビュー

ポムくん、ぴょんくん、トゥーがうさんぽを楽しんでいる間、リヨンはキャリーの間から鼻を突きだして、その様子を見ていた。私は、その時もまだリヨンにはうさんぽは無理だと思っていた。でも、なんだかせつなそうに外を見つめ続けるリヨンを見て、とうとう決心した。ええい、今日は力強い味方が二人もいるんだ。きっと大丈夫だって。

そして、またまた黒耳さんたちに手伝っていただいて、リヨンにハーネスをつけた。さすがに、トゥーの時よりは抵抗が大きい。決死の勢いで「キュゥーッ」とか言って逃げようとする。でも、三人がかりで押さえられたら、さすがの暴れん坊も抵抗しきれない。黒耳さんが慣れた手つきでハーネスを調節し、パチンと止めて下さって、完了。リヨン、5月に暴れた時以来の、チョッキうさぎになった。

やはりリヨンも、トゥーと同じように、最初はキャリーの中でぼう然としている。力尽くでハーネスをつけられたので、何が起こったか分からなかったみたいだ。とにかく、私は、幼い時に飼っていたうさぎたちのように、突然パニックになってキャリーから飛び出し、走り出すのではないかとビクビクして、トゥールの時よりもさらにきつくリードを握りしめた。

でも、リヨンはキャリーの中から身を乗り出すけれど、なかなか外に出て来られない。それで、トゥーと同じように外に出してあげた。

まず、やはり、ぴょんくんとポムくんのところに行ってチュする。「ぼくたち、やっと会えたね」って言っているみたい。ずーっと前から、ホームページ上でヴァーチャルな会話を交わしてきた3匹だけど、こうやって直接出会ったのは初めてのこと。

リヨンは、しきりにポムくんの匂いをくんくん嗅いでいる。そのうち、ポムくんのアゴの下に頭を入れて、毛づくろいを要求し始めた。まったく、しょうがない子だ(^^;)。ぴょんくんが小柄な子だということは知っていたけれど、ポムくんはリヨンと同じぐらいの大きさだと思っていた。でも実際に並んでみたら、リヨンの方がかなり大きいことが分かった。けれど、下ぶくれ度は、2匹ともいい線いってる(笑)。ふくふくうさぎ同士、絡み合っていると、まるでぬいぐるみみたい。

ぴょんくんは、ほのぼの〜とリヨンと絡み合いながらも、相変わらず、積極的にバックを狙ってくる(ははは)。Tomokoさんはそのたびに、「乗らないの」「乗らないの」と根気よく、ぴょんくんを制している。でも、いつも家で王様のようにいばっているリヨンだから、少し、ぴょんくんに乗られて意気消沈するぐらいの方が良いかもしれないなと思った。でも、お互いお尻の方にまわろうと、クルクルクルクル、ちょっと油断しているとリードが絡まってしまってほどくのが大変なのだ。Tomokoさんいわく、「バターになっちゃうよ」って(笑)。

その後、リヨンは、走って走って走った。重たいカラダを揺らしながら、ひょこひょこ、ひょこひょこ。草の匂いを嗅いだり、遠くの地平線を見たり、顔をごしごしこすったり。私はは、その様子を見ていて、泣きそうになった。思えば、生まれてきてもう1年半経つのに、私に勇気がないせいで、この子には外の自然を一度も味あわせてあげられなかった。でも、思いがけずして、ついさっきまで不可能だと思っていた夢が今、手の中にある。

う茶会

1時間ほどのうさんぽは、私には、とても長い時間のように感じた。でも、キャリーに入れられたうさぎたちは、まだまだ遊び足りないみたいだった。トゥールも、リヨン兄ちゃんが遊んでいる間、あんまり外の見えないキャリーの中で、じっと待っていてくれた。いい子だったね。

その後、来るときに通りがかったいい感じのカフェに3人で入る。うさぎくんたちは、4匹で車の中でお留守番(これも、涼しい季節だからできること)。Tomokoさんとは3回目だったが、初めてお会いする黒耳さんともいろいろお話することができた。黒耳さんのクレイ作品を生で見せていただいた。

私は「うさんぽできない症候群」をすっかり克服できたように思う。そしてこれは、黒耳さんとTomokoさんという、うさんぽに慣れた方が助けてくれたからこそ実現したことだ。私にしてみれば、思いがけず、お二人からいただいたうれしいプレゼントだった。感謝!

初うさんぽのその後

はじめてのうさんぽから帰ってきたリヨンとトゥール。その夜の室内運動でも、興奮が冷めやらぬようで、しきりにバラマキ●●●を繰り返していた。そして、一夜明けた今日は、私への求愛行動が一段と強くなったような気がする(^^;)。

Tomokoさんのお話では、ぴょんくんも初めてバラマキ●●●をし始めたとか!そして、往復の長旅をこなしたポムくんも、ポロポロっとこぼしていたそうな(*^^*)。

少なくとも縄張りの中では王様だったリヨンとトゥールにとって、男子ばかりの顔合わせは、きっとどの子にとっても刺激的だったに違いない。同じうさぎ族と出会い、同じ匂いを嗅ぎ合い、アゴを乗せたり、乗せられたり。相手の背後を狙ったり、狙われたり。

バラマキ●●●も求愛行動も、きっとうさぎ本来の習性が出た結果だろう。そういう意味からも、他のうさぎさんたちとうさんぽする機会は、二匹にとって非常に貴重な経験だった。アメリカのHouse Rabitt Societyが多頭飼いを推奨していると以前聞いたことがあるけれど、なんだかその一つの理由が分かったような気がする。

飼い主にとって、一緒に暮らすうさぎのこれらの行為は一見厄介にも思えるけど、いつもきらきらとした眼差しで、うさぎらしくたくましく生きてくれるなら、私はうれしく感じる。これから、もっともっとたくさんのうさぎさんたちと触れ合わせてあげたいと思っている。

おわり






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