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=クリスマスローズ9.
お店に並んだ花たち・2005
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2004年12月中旬にオリエンタリス系の開花株がお店に並んでいたのには驚きました。年々早くなっているようです。シングル、ダブルとり混ぜて並んでいましたがまだとても高価でマニア向けかなと思ったりしました。

ところが、2005年1月の半ば過ぎ、別のお店をのぞいたら、さらにたくさんの開花株が並んでいました。お店はもうクリスマスローズの季節到来です。

横浜にある我が家の庭では、一番花が1月30日に咲きました。本格的な開花はまだ少し先になりそうです。まずはお店でお気に入りの花を探すことから始めましょう。

そこで、お店から撮影許可をいただいたので、いくつかご紹介しましょう。購入の参考になるかも知れません。お店はグリーンファームGreen Farm、撮影は1月半ば過ぎです。

ページ2にダブルを少し載せてみました。撮影場所はサカタ・横浜で2月半ばです。またクリスマスローズは種子がたくさんできるのに訪れる虫を見かけた事がなく花粉は誰が運ぶのか不思議に思っていました。今年初めて虫が訪れているのを見かけました。そんな写真も。

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スノー ホワイト

ニゲルとオリエンタリス系の交配でできた新品種です。
咲き始めの白い花はとても魅力的です、株はオリエンタリス系と区別が付きません。お店に並んでいたのは、メリクロン*なので品質は安定していてどの株を選んでも心配ありません。日当たりが良すぎると花が早く紅色を帯びるように感じます。

オリエンタリス系

ここに紹介するのは、今年の代表と云うことではありません。魅力的なメリクロン系統が出てきたのは嬉しいことです。実生系統から気に入った花を探す楽しみはまた別ですが。

 

 

上2枚はブラック。中左は紫系。中右はピコティー。下はミセス・ベティーシニカー。ブラックとピコティーは(株)ミヨシのメリクロン*です。

ニゲル(ノイガー)系

ニゲル系がにぎやかになってきました。クリスマスローズの名は本来ニゲルを意味すると云われながらオリエンタリス系の脇役といった感じが続いてきました。どうやらニゲル系も品種改良の成果が出てきたようです。

 

上と中の2枚はジョーセレクト系実生、童仙房のもの。下の2枚はダブルファンタジーで同一株の花、(株)ミヨシのメリクロン*です。他にもジョーハイブリッド系実生や切り花用に改良されたというジョセフ・レンパー系実生などがありました。ともに童仙房のもの。

ジョーセレクト系は多数の花が一度に開花する、大輪〜巨大輪、咲進むと紅色になる等の特徴があるようです。

有茎種交配系と原種

バラーディア

ニゲルとリビダスの交配種です。
実生系統らしく花色にばらつきがあり、中にとてもきれいな赤花の株がありました。

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エリック スミシー

ニゲルとステルニーの交配種です。
ステルニーはリビダスとアーグティフォリウスの交配種なので、エリックスミシーは、ニゲル、リビダス、アーグティフォリウスという3原種の遺伝子を引き継いだ三原雑種です。

椀咲きの花、独特の花色など魅力を持った品種です。出ていたのは(株)ミヨシのメリクロン*なので株による優劣が無く安心です。

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ステルニー

リビダスとアーグティフォリウスの交配種です。
リビダス似、アーグティフォリウス似など、性質に幅があるといわれています。花色など好みがある場合は開花株を買う必要があります。

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バレンタイン グリーン

ニゲルコルス”バレンタイ ングリーン”

ニゲルとアーグティフォリウスの交配種です。
この組み合わせの雑種は、ニゲルコルスと云われています。バレンタイングリーンは、ニゲルコルスの優良選抜系品種なのでしょう。

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リビダス

有茎種といわれる原種の一つです。
バラーディアやステルニー作出の一方の親として使われました。花茎は株の中心から立ち上がり、多数の花を次々に咲かせ、穂状の花房をつくります。
バラーディアやステルニーなど有茎種の雑種は、この性質を受け継いでいます。

 

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他にまだ蕾だった品種が2つありました。

ミーシャMicha ピンク ビューティー

エリックスミシー”ミーシャ ピンク ビューティー”

ステルニーとニゲルの交配種です。ベルギー産とありました。
エリックスミシーと同じ組み合わせです。特大の株でたくさんの蕾が付いていました。ぜひ花を見てみたいものです。

ミーシャMicha ホワイトビューティー

ニゲルコルス”ミーシャ ホワイト ビューティー”

ニゲルとアーグティフォリウスの交配種です。ベルギー産とありました。
ニゲルコルスやバレンタイングリーンと同じ組み合わせです。これも特大の株でたくさんの蕾を付けていました。

今年初めてお店で見たクリスマスローズの紹介はこれで終わりです。2月はもっとたくさんのクリスマスローズが見られることでしょう、楽しみです。また撮影の許可がもらえたらご紹介します。

*メリクロン

メリクロンは、茎の成長点を切り出し、組織培養の技術を使い増殖した苗のことです。できた苗は、遺伝的に親と全く同じクローンなので、親と同じ花を咲かせます。

メリクロンの技術を使うと、優れた株が1株あればその性質を持った苗を短期間に多量に作ることができます。増殖率は、大変高く1つの成長点から1〜2年の間に数千〜数万の苗を作ります。優れた性質の苗を安く手にできることになります。

ただ、植物は組織培養の間も一定の率で突然変異を起こします、条件が悪いと突然変異率が高くなることもあります。突然変異率は大変低いので普通問題にしませんが、メリクロンだから絶対に親と同じとは言い切れません。

また、メリクロンはウイルスフリーの苗になる確率が非常に高いことから、多くの作物で利用されています。

メリクロンmericloneは、meristem=分裂組織とclone=栄養繁殖系の合成語です。

・似た方法に葉や茎などを組織培養し苗を得る方法もありますが、これはメリクロンではありません。