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春の訪れのわずかな足音をみつけると、とても心が満たされた気がする。 春はうれしい。まして冬中、灰色の雲に覆われ、 山の緑が無くなる北国ではなおさらであろう。 春の訪れを教えてくれる淡いみどりの新芽は別である。 ツバキやクリスマスローズが春を迎えると、いっそう賑やかに咲いてくれる。 しかし、春の訪れをいっそう強く感じさせてくれるのは、 黄金色に輝く一輪のリュウキンカや、 落ち葉の中から頭をもたげるユキワリソウなどの早春の花と共に、 木々の小さな新芽である。 コウヤボウキは、小さな芽を、柔らかい綿毛でいかにも大事そうに包む。 クロモジは、春のあまり強くない光さえ透き通るような、 淡い黄緑色の大きな芽を思い切りよく開く。 小さいくせに、どこかしっかりした感じで、これから何年も生き続ける 自信を見せる。 秋に葉が落ちた後、刈り取って箒にしたという。 |




*ツタカズラ:ヨーロッパの雑草とか。我が家でもすでに雑草的な振る舞いも。

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叢生する細い枝に、溶けてしましそうな淡いクリーム色の花を沢山つり下げる。 枝という枝を淡いピンクに染め上げていた花も、一夜の風か雨で花びらを散らし、 地に散り敷いて短い花の時を終わる。 スプリング エフェメラル:春のはかない命・春の妖精、 と呼ばれる一群の草花がある。 トサミズキ、ヒメウツギ、ツクバネウツギ、ヒュウガミズキ、 シロヤマブキ、ヤマブキ、バイカウツギ、ヤブデマリ、 エゴ、ウツギ、などなど。 どの木も枝枝を覆い尽くすほど花を付けるが、あっけないほど早く散ってしまう。 よく知られた次の歌の心がわかるような気がします。 さくらのせいだけでなく、 なにか春は心落ち着かないことです。 いつの間にか、暖かく湿気を含んだ柔らかな風にかわっている。 あわあわとしてくるのも春。 |







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自分の茎では直立できず、他の植物の茎を登り日の当たるところへ出ると、 枝葉を広げ花を咲かせ実を付ける。 ずるい生活スタイル。しかし、この生活スタイルは成功したようだ、 ただし頼るものがなければ成り立たない。 ツタ、ヒメイタビ、イタビカズラ、サルトリイバラ、アケビ、 ミツバアケビ、ムベ、ヒヨドリジョウゴ、ツルマサキ、キズタ類、 サネカズラ、ヘクソカズラ、フウトウカズラ、カニクサ、 クマヤナギ、カモメズル、ヤマノイモ、ハンショウズル・・・、 植えたもの、自然にはえてきたものなど、たくさんのつる植物がある。 小さな庭で、つる植物は扱いにくい。切りすぎれば花を付けず、 切らなければ他の木を覆ってしまう。 気温の高い、湿気の多い日が混ざりだす。 いかにも春らしい、明るくさわやかな日々は長くはない。 すきま無く覆う。 日の光の強まりとは逆に、庭の日だまりが無くなり日陰の庭となる。 |






