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吹き寄せ 1

リュウキンカに春の雪2005.3.4.

3月の雪は半日も経たずに消えてしまいう春の淡雪です。
このリュウキンカは寒さに強く、前年の11月頃から芽を出し
寒さの厳しい冬中成長して春一番に花を見せてくれます。

時には写真のように花に雪が積もる事もありますが、
リュウキンカにとってはよいお湿りでしょう。

正しくはヒメリュウキンカの大型種でした。   

この小さな庭で見られた生の営みや交歓を、とりとめもなく集めて吹き寄せとしてみました。

庭にはたくさんの木や草が植え込まれていますが、それだけでなくどこからか飛んできた木や草の種が芽生え、鳥が遊び水浴びをし、蝶が舞い蜂が餌を探し、カタツムリや小さなキセル貝がいつの間にか住み着いています。日々、草を取り枝を切り、毛虫を捕るなどしている私もまた、カタツムリや蜂と変わらない、この庭に暮らす一つの生き物のような気がします。

カメラに納める事ができるのはそんな営みや交歓の本当に幸運な一部分だけですが、その時のうれしさの一端でも共に感じていただけたら幸いなのですが。

・・・

鮮やかな色の組み合わせはいかにも南国の花。
ブラジル原産。
最近よく見かけるようになりました。
ムクゲやハイビスカス、フヨウなどと同じアオイ科。
さて名前は?

ウキツリボク「浮き吊り木」、2005.5.16.

色鮮やかな花を魚釣りの浮きに見立てた名前。
誰がつけたのでしょうね。。

ところで最近よく見かけるウキツリボクと少しちがうと感じた人は、
観察眼の鋭い人です。写真のものは花の赤い部分と葉が細く
きゃしゃな感じです。もう一つ大きなちがいは春咲きだという事です。

よく見かけるウキツリボクは四季咲きなので、いつもたくさんの花が
にぎやかに垂れ下がっています。この種類は他のアブチロンとの
種間雑種だと言われています。
いつの間にか花屋さんのお店では
原種のウキツリボクから、より華やかでたくさんの花を咲かせる
雑種のウキツリボクに入れ替わっていたのです。

ウキツリボク Abutilon megapotamicum

雑種のウキツリボク A. megapotamicum× A. striatum

これもまた鮮やかな朱紅色の花の色。

アフリカ原産。ヒガンバナ科。
そう原産地は中国ではなく南アフリカ。
種類が多く花の色はピンク、白、オレンジなどいろいろある。
作りやすい球根植物なのに、名前を知っている人は割と少ない。

ネリネの1種 Nerine curuvifolia ?、2005.11.1.

後ろに写っているのはヒガンバナの葉です。
前後に植えてあるのでよくヒガンバナと間違えられます。
ネリネの花はヒガンバナより1ヶ月くらい遅く咲きます。
花はそんなに似ていないのに間違われるのは、
直接比べられないためかもしれません。

ネリネの葉はワックスをかけたような白っぽい色をしています。
花茎と葉がほとんど同時に出てきますが、
葉の伸びは遅いのでまだ短く写真には写っていません。
ヒガンバナは花が終わってから葉が出ます。

ネリネの故郷は南アフリカ、
ヒガンバナの故郷は中国です。
ヒガンバナ科とユリ科は子房の位置がちうことで区別をしています。

梅雨の頃のアジサイ達。

鉢花として人気のある西洋アジサイ(ハイドランジア)は、日本産のガクアジサイの改良種が多い。しかし日本にはガクアジサイとは別にエゾアジサイやヤマアジサイも自生している。

エゾアジサイ系やヤマアジサイ系の品種は、ガクアジサイ系の西洋アジサイとは少しちがった風情を見せてくれる。豪華で大輪のガクアジサイ系より一足早く、木々の緑に溶け込むように楚々とした花を咲かせてくれる。

  

ニワアジサイ、エゾアジサイ系の澄んだ青色の花。
まん丸のくす玉のような花を咲かせます。2005.5.31.

ミヤビ雅、ヤマアジサイ系の淡青色の花。2005.5.30.

イヨカンセツ伊予冠雪、ヤマアジサイ系の淡青色の花。
葉に白の斑が出る。2005.5.30.

サツキの後はアマチャ甘茶、ヤマアジサイ系の花。2005.5.30.

ヤマアジサイの中には葉を乾燥させて煮出すと、
甘い煮汁ができる変異個体が古くから知られています。
このような性質を持つ品種を甘茶と名付け、10品種位あります。

お釈迦様の誕生を祝って行われる4月の花祭りで、
お釈迦様の像にかける甘茶はこれです。

甘味の成分は葉に含まれるdーフィロズルチンの配糖体です。

クロヒメ、ヤマアジサイ系の青い花。2005.5.30.

この鳥は何をしているのでしょう。

留まり方も少し変ですね、足と尾羽で体を支え、幹に垂直に留まっています。

コゲラが木の幹に穴を掘っているのです。2005.8.12.

コゲラは日本で一番小さいキツツキです。足と尾羽で体を支え
木の幹に垂直に留まるのはキツツキの特徴です。
スズメ位しかない小さなキツツキのコゲラでもこの特徴は変わらないようです。

最近町の中でもコゲラをよく見るようになりました。
低いギーという鳴き声は他の鳥と間違える事はないでしょう。
穴が完成してから甲高い声でチッチッチッと盛んに鳴いていました。

桂の木が大きくなりすぎて塀を壊すといけないので、
胴切りしたら上部が枯れ込んでいました。
そこに今年の夏、コゲラが穴を掘り始めました。

なぜか途中で別な位置にもう一つ穴を掘り2つになりました。
結局、1つ目の穴に戻りさらに深く掘り進んでいました。
穴掘りをやめても10月中頃まで、毎日のように見に来ていました。
コゲラは雛を育てるのに前年から準備するのでしょうか?
それとも枯れ木の中の餌を探していたのでしょうか?
今も時々コゲラ独特のギーという鳴き声が聞こえています。
でもこの穴に近づくことはないようです。

キノコ

二階の物干し台から少し見上げる位の所、2箇所に生えています。去年も同じ所に生えていました。キノコが生えている木はブナです。枝が枯れ込んだ所から菌糸が入ったのかもしれません。

キノコの名前はわかりません。とてもおいしそうに見えますが、食べられるかどうか不明です。日本に生えるキノコの3分の2は学名も付いていないと言われます。研究している人が少ないのです。知らないキノコを食べるのはとても危険だそうです。

ブナの木に生えたキノコ、2005.7.16.

カビやキノコをまとめて菌類と呼びます。
菌類は動物や植物と並ぶ生物の大きなグループです。
菌類はみんな胞子をまき散らして増えます。菌類の体は
糸のように細いので菌糸と呼びます。
菌糸の先に胞子をつけますが小さいので目では見えません。

キノコもカビの仲間ですから体は糸のように細い菌糸で、
これを枯れ木や土の中に網目のように広げています。
ただ胞子を作る時は普通のカビと少し異なり
1ヶ所に大量の菌糸を作ります。

これが生長して目に見える大きさのキノコになります。
胞子はキノコを作っている大量の菌糸の先端、
キノコの傘の裏側のひだの中などにできます。

枯れ込んだ木の幹や材木に生える菌類を材木腐朽菌と呼ぶそうです。
このような菌類は他の生物が分解しにくい、
枯れ木や枯れ枝を分解して栄養にしています。
森林ではこうして枯れ木や枯れ枝が土に返されていきます。
役に立っている材木腐朽菌も家の土台や柱も腐らせるのでやっかいです。

    


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