世にも奇妙なラーメン屋
一昨年の秋、1匹と4人からなる『小太郎探検隊』は、「謎のラーメン屋」として名高い町田の「ラーメン○○」へ、その謎を解明すべく、探検に出かけた。うどんのように太い麺、餅のような歯ざわり、喉を通らない喉ごし、体に悪そうなものばかりを集めたと思われる液状スープ、どれをとっても謎が深まりばかり。唯一、利点があるとすれば、「食べずして満腹感が得られる」ことである。「何でこんな店が存在できるのか?」の解明に取り組んでいる最中、ぷくぷく太った人物が額の汗を拭きながら店に入ってきて、「おやじ、あれ」とまるで常連のように言っていた。狂ってる!
結局そのときの探検では、謎を解明できなかった。
今年の春、とあるテレビ番組で、「東京の人気があるラーメン屋ベスト50」というのをやっていた。な、なんと、町田の「ラーメン○○」が上位に入っているではないか!!かめもびっくり!?!?
この奇妙な現象の解明に、元探検家達は力を合わせて取り組んだ。今回は、社会心理学、統計学、経済学を駆使して、多角的な科学分析を試みた。その結果、恐ろしい事実が判明した。結果の要旨を示す。
どこにでも狂ったマニアは存在する。そんなマニアの存在確率を仮に0.1%としよう。すると、1000人に一人は、あのぷくぷく太った人物のようなマニアとして存在していることがわかる。東京の人口を仮に1000万人としよう。すると、狂ったマニアは1万人存在することがわかる。その狂ったマニアが、マニア間で「あの店はおいしい」と言ったとしよう。すると、マニアのマニアたる所以で、なんと1万人は「ラーメン○○」のようなマニアが集まる店へ行く。たしかにそれだけでも、「ラーメン○○」は存在しえるのではないかと考えられる。さらに、おそらく友達の少ないマニアではあるが、熱心に職場などで「あの店はおいしい」などと言って回るとする。すると、仮に1%の人がだまされたと考える。1万人のマニアが働く職場などに、100万人の善良市民が存在すると考えると、だまされる人は、実に1万人に上る。好んで行くマニアが1万人、だまされて行く人が1万人、合計2万人である。恐るべし。さらに、われわれ探検隊のように、怖いもの見たさで探検に出かける人が多くいるとすると、「ラーメン○○」へ行く人物の数は相当なものである。だから、「ラーメン○○」でも店として存在し得る。大都会ならではの不思議な現象であると言える。
ここでは仮の数字で計算を進めたが、狂ったマニアの存在確率は0.1%より高いと私は考えている。恐ろしい話だ。
『あなたの隣にも狂ったマニアがいるかもしれません』 おー!こわ〜〜〜〜〜