人間の場合、精神疾患は、いままで、周りの環境に適応できない単に心の弱い人がかかる疾患だと考えられていました。
 また、自我形成時の問題で、親の子育ての問題や育児環境の問題等にも扱われています。
 神経科学がだいぶ発展してきた今現在では、このような心の病気の発症原因が、他の体の疾患と同じように、細胞等の調節機構に変調を来す病気で、主に脳内の神経伝達物質や細胞等の機構変調による疾患と理解されるようになってきました。
 (ここで、私は決して、心理学的なアプローチを否定しているつもりはありません。疾患は治すことが目的であって、その方法論を神経科学的な薬理作用で考えていきたいと思っています。)

 さて、動物の場合においてはどうでしょうか。動物と対等にお話しすることができない以上、行動や状態、また、検査によって、なになに疾患だろうと推測せざるをえません。

 ここでまず、神経学的な見地から薬理について説明します。
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