その4
さようなら、ころ
平成12(2000)年10月9日、体育の日。
別れは突然やって来ました。
朝11時頃、悲鳴にも似た「ギャーッ」という鳴き声が
外から聞こえてきました。
慌てて、外に出てみると、ころは地面に倒れていました。
何度か名前を呼んだら、起き上がってきたのですが、
とても弱弱しく、呼吸も荒かったので、
急いで、病院に連れていきました。
その結果、肺水腫になっているということ、
肝臓の機能が極端に弱っているということ、
血糖値が異常に高いということを言われました。
下手に動かしてはいけないということでしたが、
ころは最期まで病院が嫌いで、
もう立ち上がる力も残っていないのに、
何度も逃げ出そうとしていました。
家に帰って様子を見るということになったのですが、
家に着いてからも、少しでも楽になれる場所、体勢を考えていたのか、
足が動かないのに立ち上がろうとし、
ジッとはしていませんでした。
そして、数時間後、静かにこの世を去りました。
ころは、世の中に役立つ犬でもなければ、
もしかすると平凡以下の犬であったかもしれません。
でも、私にとっては、とても大切な仲間でした。(終)