チロ日記100

ついに第一目標の100話になりました。今回はこの区切りにふさわしい、まさに感動のお話です。そして主人の話は今回とても印象的でした。

先日主人は十年ぶりにある映画を見ました。題名は「陽はまた昇る」。そして久々に涙を流したというのです。この話は今から三十年も前のお話です。今でこそ当たり前になった家庭用ビデオの開発当時の話です。ソニーのベータマックスが圧倒的に有利との下馬評を覆しついに世界標準規格として見とめられたVHS(ビデオ ホーム システムの頭文字)誕生の秘話なのです。主人公はMr VHSとよばれた男の「執念と粘りと思いやり」が物語の中心となっています。ところでわたしは人間の成功体験の話はあまり興味はないのですが、映画の中に度々登場する犬に興味を持ったのです。この犬の名前は「ビクターの犬」こと「ニッパー」です。蓄音機のラッパに小首をかしげる姿がとてもかわいくて印象的です。その由来は次のようなものでした。この犬はある飼い主にかわいがられていましたが、彼が世を去ったため、画家である弟が引き取り育てたのです。ある時、この画家が以前吹き込まれた兄の声を聞かせたところラッパの前で耳を傾けて不思議そうにその声に聞き入っていたというのです。その姿に心を打たれた画家は早速筆をとり一枚の絵を書き上げました。これが亡き主人の声を懐かしげに聞いているニッパーの姿なのです。以来この由緒ある犬のマークは多くの人に愛されているのです。そしてこの犬こそわたしと同じテリヤ種と言うから驚きでは有りませんか。早速主人にこのマスコットを手に入れて欲しいとおねだりしました。ところが現在このマスコットはほとんど手に入らないお宝らしいのです。非常に小さいものでも一万円はくだらないと言いますから二重の驚き出す。でもわたしは友達の話が出てくると、主人の自慢話もつい許してしまいます。久々主人の川柳が聞こえてきました。なかなか理解しにくい句ですがわたしにはよくわかります。

  「陽は昇る」 チロが(テリア)時代の 幕開く

今回はこの話を聞いて気分を良くして未来を見つめるわたしをとくとご覧下さい。