チロ日記24
今回は主人の中国出張のおはなしです。先日主人がひょっこり千葉に帰ってきて奥さんと話している内容を纏めるとこうなります。
11月終わりから12月はじめにかけて 平湖、上海、広州の三ヶ所を訪問しました。
わたしは主人の会社関係の話は全く興味がありませんので旅の話題を中心にお話しましょう。最初の訪問地、平湖は上海の南西百キロ、車で略1時間半のところにあります。上海は最近人口集中が激しく、日系企業及びローカルメーカの進出が目覚しいそうです。この為労働者の平均賃金が急激に高くなっています。それでも日本円で月三万円程度ですから日本の十分の一程度です。したがって最近は新しく企業が進出する地域として、この平湖のような賃金の安いところ(月一万五千円程度)が注目されつつあります。そして経済開発区を作り発展途上にあります。主人がとまったホテルはまるでヨーロッパの宮殿さながらでホテルの内装、設備も申し分なくまるでお城の主になったような気がしたそうです。主人の癖で相変わらず朝が早く、五時頃からのこのこ起き出して町の風景を見に行きました。町は未だ朝霧に包まれホテルの前の広い通りには車の流れはありませんでしたが、人力車がゆっくりと走っている光景になぜか感動を覚えたそうです。
上海には三泊しました。中国訪問でまづ驚いたのはホテルのカウンターでも日本語、英語が全く通じない事です。結局苦労の末に分かった事は漢字による筆談と身振り手振りが最良の策でした。上海の町は人口1600万人、中国一の大都会です。日本の大都会をはるかにしのぐ賑わいを見せています。ところがここで仰天するような経験をしました。次の訪問地、広州でも全く同じでしたが、車と自転車と人間が道路にあふれ、しかも車は他の車を全く無視して、まるでレーシングカーレースさながらの様相です。信号無視も日常茶飯事で、横断歩道では人間はむしろ赤信号でわたる方が安全みたいなありさまです。主人も町中の移動は全て車でしたがスピードは出すや、急ブレーキは当たり前、生きた心地がしませんでした。こんなありさまですから、日系企業ではマイカー禁止、移動は会社の車かタクシーに頼らざるを得ないそうです。まさに交通戦争の中で生き残りをかけた生活をしている有り様でした。ところが現地の人の表情はいたって冷静、まるでなにごともないようにしたたかに生活しているのです。町は活況を呈し日本の略30年前の生活を見る思いがしました。2008年の北京オリンピックまではこのような勢いが続く事でしょう。訪問したどのメーカの従業員の表情も生き生きしており、目線も上向きで、日本の殆どの人の下向きな目線とは好対照でした。今の日本企業のままでは追い抜かれるのは時間の問題でしょう。矢張り日本は今までの路線の延長ではなく新しい発想と粘りと根性が必要であると実感したそうです。でも最後に今の中国の交通戦争の中では主人はとても生活できそうに無いと言っていました。今回の経験はむしろもっと若い人が味わっていい意味のカルチャーショックを受けた方が良いとも言っていました。それに主人もそう若くないのですから余り張り切りすぎずわたしの事とか家族の事をもっと考えるべきだと思います。
わたしもちょっぴり中国に興味を感じはしましたが、でも車に恐怖を感づる事もなくゆっくりと安心して散歩の出来る今の千葉の地の方が好きです。主人の早い帰省を心待ちにしています。今回は主人の中国出張での町の一こまを紹介して終わりたいと思います。