チロ日記25
新世紀最初の年、今年は色々な出来事がありました。悲喜こもごもの年の瀬です。先日主人が奥さんにこんな話をしていました。
静岡県静岡市を流れる安倍川の支流に藁科川という名の川があります。この川の、土手の近くの家が今日の主役です。別名「サンタの家」と呼ばれているそうです。今日のお話の発端は約2週間前にさかのぼります。主人の会社の、同僚の方が主人にこういったそうです。「サンタの家に行った事がありますか。もし未だなら今年がラストチャンスです。是非見てください。イルミネーションが半端じゃありませんよ。」主人ははじめ、また人を担いでとバカにしていました。でもクリスマスイブが近づくと気ガ落ち着かなくなりました。そしてだまされたと思ってラストチャンスに賭ける事を決意しました。いつもの寮の仲間二人を誘ってイブも近い三連休の初日の22日夜8時前に車で出かけました。久能街道をとおり安倍川沿い走り途中から藁科川を右に見ながら進みました。30分ほど過ぎた辺りからやけに車が混雑し始めましたが、渋滞で混雑の程度はさほどでも有りませんでした。川に沿って15分程度走った辺りにその場所は有りました。そこは普通の県道脇の、畑の中の家でした。県道に面した家並みのむこうの、畑の中の、一軒家のため車からは良く見えず、車を近くのガソリンスタンドにとめて県道を渡り家の間を通りぬけた途端、そこには別世界が開けていました。一軒の屋敷が色とりどりの明かりに全体が包まれ畑の真中に浮かびあがっているではありませんか。多分万を超える豆電球が家全体にちりばめられ見事な光景です。まさにサンタの家と呼ぶにふさわしい見事なイルミネーションです。ある人は「まるでおとぎの国に来たみたい」とか又ある人は心配性らしく「この明かりにどのぐらい電気代がかかっているのだろう」とかいろんなことをささやきあって眺めていました。家の前にはなぜか記念塔らしきものが5本建っていました。最初の年が1997年、以降毎年建てて今年が
2001年5年目で最後の年なのです。記念塔にはその年のイルミネーションに輝くサンタの家の写真まで飾って有りました。因みに電気代は壱ヶ月で百万円を超えるのだそうです。この家の家主はどこかの社長さんでお子様がいないため子供に特に優しいのだそうです。この日も自らサンタの衣装を身につけてサンタになりきってクリスマスプレゼントをたくさんの子供達に配っていました。民間人がここまで徹底的にイルミネーションにこだわってやった例を見かけた事がありません。さすがにサンタの家は新聞、テレビでも取り上げられたそうで野次馬でいっぱいになりました。帰りの県道は車が数珠つなぎ、2時間近くかかってやっと寮につけた有様です。今回が最初で最後となりましたが行って良かったと思っています。時には野次馬根性も捨てたものではないと自画自賛していました。わたしはこれを聞いて主人のものづきさもばかにしたものではないと思った次第です。
この話のあと年末のある日、珍しく主人がわたしを夜の散歩に引っ張り出しました。近くの家で毎年クリスマス前から年明けに賭けて家の壁にイルミネーションを施して道行く人を楽しませている家があります。この家の前にわたしをグイグイ引っ張って行ってパチリとやりました。この家のイルミネーションはサンタの家に比べたら足元にも及びませんがでも主人の気持ちに成り変ってわたしがモデルになったスナップをお届しましょう。
