チロ日記28

今回は「野球」のお話です。ある新聞のコラムに載った話を主人が奥さんに話したものです。外来スポーツには、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ベースボールなど色々あります。それぞれ訳語では蹴球、篭球、排球、野球と言いますが、野球以外あまり使われません。つまり「野球」は日本人にとって、まことに親しみのある名訳と言っても過言ではありません。歴史をひも解くと明治時代にさかのぼります。日本が生んだ俳人正岡子規がその名づけ親だそうです。子規の幼名は升(のぼる)ですがこれをもじって「野球」(のぼーる)といったことも知られています。まことに名訳といわざるを得ません。子規の俳句にこんなのがあります。

「春風や まりを投げたき 草の原」

実におおらかなすがすがしい句では有りませんか。

今年は正岡子規の生誕百年だそうです。「野球」の名付け親の功績をたたえ、正岡子規は野球殿堂入りしたそうです。  この記事を見て主人は結構味なことをやるなと言っていました。きっと主人のことだから何かこんたんがあるなと思っていましたらやはりそうでした。千葉の実家に帰るなりわたしを近くの新興の団地「ガス灯の町」に連れだしました。手には野球のボールを握っていました。わたしはあまりボールが好きでありません。あちこちに勝手に動き回りわたしをバカにするからです。でも主人はお構いなしにわたしがボールにじゃれるところをパチリとやりたかったらしいのです。わたしは最後までボールを無私しました。仕方なく主人はわたしをガス灯の鉄柱につなぎパチリとやりました。そばにはボールが空しく転がっていました。家に帰ると主人が奥さんにこんな事を言っていました。「普通のワンちゃんはボールとよく遊ぶのにチロはちょっと変だと思わない?」 わたしはボールが嫌いなのです。

今回はわたしが無理やりボールとセットで写されたスナップを紹介しましょう。