チロ日記 62
わたしは散歩の途中でたくさんの友達に会います。体の大きさは様々です。わたしはとてつもなく大きい友達は苦手です。いつも敬意を表して伏せをします。すぐ吠え立ててくる友達も嫌いです。そんな友達は顔を見ればすぐわかりますのでわたしも負けずに吠えたてます。こんなとき主人はすぐに手綱を猛烈に引っ張りその場から離そうとするのです。いつだったか余り引っ張るので首輪がわたしの首からはずれてしまい大騒ぎをしたことがあります。そんな時わたしは逃げ出せるのに、その場にうずくまって手綱をつけてくれるのをじっと待っています。
先日の散歩の時「チワワ」という生後八ヶ月のとてもかわいい友達に逢いました。体重は三キロに満たない小さな体ですが、もう大人だそうです。これ以上大きくならないと飼い主のお嬢さんは言っていました。ところが主人を始め、飼い主もその場に居合わせた人達も、寄ってたかってチワワちゃんの頭や咽や背中をなでるやら、抱っこするやら、そのかわいがりようはそれは大変でした。わたしなんかそっちのけです。ついにわたしも堪忍袋の緒が切れました。地べたに座り込んでがんとしてその場を動こうとしませんでした。主人ももう少し娘心を理解して欲しいのです。