チロ日記79
わたしはこの間大変つらい思いをしました。いつもの早朝散歩での出来事です。家を出る時はポツリポツリの降りでしたが、三十分もたった頃から雨脚が次第に強くなり、とうとう土砂降りになってきたのです。それでも主人は途中で引き返そうとはしません。私は体が冷たくなり、何度も主人を振り返りましたが、私の表情がいつもと変わらないのをいい事に、ますます早足になりわたしをグイグイひっぱって行きました。でも一時間を過ぎた頃さすがに自分も雨にうたれて寒くなってきたのか、近くのコンビに入って生きました。わたしは軒下でブルブルふるえていました。主人もさすがにこたえたらしく、家に帰ったら奥さんとこんな会話をしていました。「雨の日はチロにもかわいい服を着せたほうがいいかもしれないね。」 そのうちに洋服姿のわたしが誕生するかも知れません。