ロンの病気
(尿路結石・腎不全) 

 尿路結石
尿の中に含まれるミネラルの成分が尿路(腎臓から尿道まで)結晶をなり多大に固まり結石となって膀胱や尿道につまったりします。
猫は犬よりも水を飲まないので尿量が少なく、濃縮された尿が排泄されるので尿中に含まれるアンモニウムやマグネシウム等が結晶化されやすい傾向にあるといわれています。特に雄猫の場合、尿道が長い上にペニス内で尿道が狭くなっているため尿石がたまりやすい。

原因
食餌中のマグネシウム、運動不足や肥満、ホルモン異常、膀胱炎など複雑な因子が絡み合って尿中のミネラルのウドが高まるためだそうです。

症状
頻尿・血尿・排尿困難・尿道閉塞などですが、排尿困難・尿道閉塞が持続的に起こると72時間以内に腎不全⇒尿毒症となり致死率は極めて高い。

治療
軽度の排尿困難等の場合は膀胱・尿道の洗浄や抗生剤・尿酸化剤の投与。結石があり、尿道閉塞している場合にはカテーテルを用いてフラッシュしながら尿道の結石を膀胱内に押し戻したり外部に放出したりします。超音波で振動する細長い棒を尿道内に挿入して結石を細かく砕いたりもします。

予防
フードを出したままにすると猫は「少しお腹が空くとすぐに食べる」を繰り返し、常に腹八分目の状態になります。そうすると、常に尿はアルカリ性となり細菌の繁殖を促し膀胱炎を引き起こしたり、マグネシウムを核として結石を作りやすくなります。逆に空腹の時間を作ることで尿が酸性になり、細菌の繁殖を防ぎ結石を予防するので、食餌の時間を1日1〜2回と決めて与えることが重要。また新鮮な水をいつでも飲めるようにし、トイレもいつでも気持ちよく使えるよう清潔に・・・。

腎不全
腎臓はネフロンと呼ばれる機能ユニットが数千個集まって構成された臓器で、このネフロンは一度壊れてしまうと元に戻りません。が、このネフロンの数には充分な余裕があるため、全ネフロンの75%を失っても正常な腎機能を果たせるといわれています。

様々な原因で腎臓が急激に重度の障害をうけ、腎臓の機能を充分に果たせなくなった状態を「腎不全」を呼びます。全ネフロンの75%が失われていく間は無症状で、血液検査でも異常がでることはありません。しかし、75%以上のネフロンの崩壊が進むと腎臓が正常に機能できなくなり、体外に排せつしなければならない老廃物が蓄積しはじめます。

この状態になってはじめて血液検査で「BUN」「クレアチン」といった尿素を福も化合物の数値が上昇し、嘔吐や下痢、食欲不振、貧血といった私たちにわかる症状が出てきます。

急性は腎機能が失われていくのに数時間から数日のもの、これに対して数週間から数カ月、あるいは数年経過しているものを慢性腎不全といいます。

急性も慢性も、体内に蓄積された老廃物などを尿として体外に排泄できなくなるため、治療を行わずに放置すると尿毒症になり命を落とす危険があります。


BUN
(尿素窒素)
BUNは体内でタンパク質が使われた後の物質で、肝臓で合成され主に腎臓より排泄されます。そのため、腎臓に障害がおこると腎臓からの排泄が滞り、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。血液中の尿素窒素を測定することによって腎臓の機能、特に老廃物をろ過する機能に障害があるかどうかの指標となります。
尿素窒素の濃度は、食餌中のタンパク質などの影響を受けてしまいます。
正常値:10〜30 mg/dl
ロンの一番ひどい症状の時:100 mg/dl以上
クレアチン タンパク質が筋肉でエネルギーとして利用された後に生じた物質ですべて腎臓より排泄されます。尿素窒素と同様に、腎臓の働きをみるための重要な指標です。
クレアチニンは食餌や尿量などに影響されることがほとんどないので尿素窒素より正確といえるクレアチニンは、腎臓のろ過機能の指標として用いられています。
正常値:0.8〜1.4 mg/dl
ロンの一番ひどい症状の時:9.7 mg/dl

はじまりは98年の初夏のこと。トイレに入ったロンがなかなか出てこない。10分、20分...。そのうち、苦しそうな声でうめき声をあげはじめました。お腹を触ると小さなボールほどの大きさで膀胱がパンパンに張っていました。

病院での治療は尿道にカテーテルを入れて、膀胱から尿をだす。尿道から入れた棒からでる超音波で結石を砕く・・といったもので、その年は6月、7月、9月、11月と4回も再発してしまいました。尿が出なくなっては病院に駆け込み、カテーテルをいれては尿を出す治療の繰り返しでした。

年が明けてすぐにまた再発してしまった時、痛がり怯えるロンに麻酔もかけずにカテーテルを強引に突っ込む獣医さんのやり方に納得がいかず、転院。考えてみればその病因では一度も尿検査も血液検査もしてもらっていません。結石でつまってでない尿を出す処置だけで、治療とはいえないものだったように思います。

99年1月に入って2回めの再発は症状もひどく、急性腎不全と診断されました。まったく食欲もなくぐったりしています。すぐに入院して治療しなければ、命も危険だといわれて涙が止まりませんでしたが、5日間の入院治療のあとロンは無事私たちの元に帰ってきました。結石用の処方食を2年ほど続け、今ではすっかり元気になりました。再発もないようなので一安心。当時はげっそり痩せてしまいましたが、最近はダイエットしなきゃ!ってほどに丸々としています。
その後、2001年秋に再発。緊急だったため近所の獣医さんに診てもらったのですが、ひどい処置をうけすぐかかりつけの病院へ。適切な処置でまもなく回復。同時に去勢もしたおかげで、余計なストレスもなくなり順調な毎日です。
2003年3月3日再発。3日ほどの入院の予定だったけれど、膀胱が膨満した状態が長時間続いたためか、膀胱の収縮不全を起こしているようで自力排尿が出来ないので退院延期。その後も度々カテーテルにも石を詰まらせるため、お○んちんをカットし尿道を短くして石が詰まるのを防ぐ方法も考えられたけど、極力手術を避けたかったので、入院をしたまま内科的治療を続けることに・・。結局2週間の長い入院となりましたが、3月17日無事退院することができました。