魚の見方と審査に就いて
初代会長 小竹為成
先ず第一に見る要点は、其の姿勢と泳ぎ方です。魚の真の魅力は此の泳ぐ所にあります。 先代石川亀吉翁は私に魚のよい、わるいは泳ぐ姿勢によって決まる。背や腰の多少の欠点があっても上より見るものだから見えなければそれでよいと申されて居りました。
次に見る所は頭部、背部、鰭部、尾部、鱗部ですが只頭部と云うても口鼻、頸、鰓等の部分があり、又尾の部にしても尾芯、尾先、尾筒、尾付、尾皿、尾形等があり、背の部にも背幅、腰幅、背腰、腰折等があり、鱗の部にも大小あり、揃い方や艶等があります。
先ず順に見てゆく点
一、泳ぐ際 重い 軽い 上向 下向、堂堂と泳ぐ
二、姿勢は総体から見て整っている事又は親魚は年齢の割合に若く元気である事
三、頭部総て完全である事。又頭部の肉瘤の発達の状態
四、背の部、腰部、腰折凸凹の点、背幅、腰折の程度
五、腹部上より見て左右平均なる事。つり腹、下り腹等(之は雌雄に多少の関係あり)
六、尾の部尾筒の太さ尾芯の上り下り曲り、尾皿の開き、尾張、尾の型(尾全体)尾付等
七、鰭の部、各鰭が平均している可否
八、鱗は色艶又は揃い方又は体の割合に大小
九、頭部は獅子頭で丸形、角形、おかめ形、トキン形等もあるが、先ず発育のよいものがよい
十、尾の先が四ツ尾、三ツ尾、桜尾、尾芯の太さを見る。一般四尾がよい(又模様も尾先まで赤い猩々居るのが尾先の白い云うて居るが尾先の白いのがよい