平成12年12月の良太のひとり言

紅葉の香嵐渓で

12月26日(火)

ここのところ家の中も何かあわただしくなってきた。先日のお休みも御主人様は、ブツブツいいながら年賀状というものを作っていた。僕の写真を印刷していたようだ。お母さんはお母さんで、こまめにお掃除をしはじめている。僕は散歩と食事以外はもう寝たきりの状態だ。足の調子もいまいちだしすることがないのだ。今日のお昼もソファーの上でグッスリ眠っていた。気がついたら家の中の雰囲気がおかしい。「良太!」という声を聞き、ねぼけまなこで首を持ち上げ周りを見渡した。そしたらそこにお兄ちゃんがいるではないか! 僕は何が何だかわからないまま、お兄ちゃんに向かって抱きついていったのだワン!

12月10日(日)

香嵐渓から帰ってきてからどうも後ろ足の調子がおかしい。特に痛みはないのだが座ったり横になったりした後、ビッコをひいてしまうのだ。ソファーに上ったり、降りたりするとき、あぶなっかしくて仕方がない。やはり足場の悪い所をあちこち無理して歩いたせいなのだろうか?散歩のときはそれほど気にならないが、家にいるとやはりダメだ。お母さんもみかねてマッサージをしてくれるが、なかなかすぐにはなおらないようだ。お医者さんにも診てもらったが、昔の交通事故の後遺症とやらで「あまり無理しないように」とのことだった。また「少しダイエットして足への負担を軽くするように」とも言われた。今日から僕は食事制限をされることになってしまった。本当にさみしいことになってきてしまった。

12月1日(金)

明日から御主人様は東京へ出張ということで、今日は金曜日でありながらお休みのようだ。朝の散歩後、「20世紀最後の紅葉を見よう」ということになり、急拠出かけた。本当に花好きの家族だ。目的地は香嵐渓というところだ。この前、おばあちゃんと温泉へいった帰りに寄ったときはすごい人手だったが、山はまだ赤くなっていなくてガッカリしていたが、今日は違う。山全体が真っ赤なのだ。人間達も結構来ている。石ころだらけの河原に降りお弁当を食べた。周りの人達が「おりこうさんね」とか「まあ、可愛い!」とかなんとか言っていたようだが、僕は「おいしい鳥の唐揚げ」を食べるのに夢中だった。食事後も3時間以上山中を歩かされ、本当にくたびれてしまった。人間なんて勝手なもので自分たちさえ気分が良ければ、いつまでも僕を引き連れまわしている。「いい加減にしないか!」と僕は言ってやりたかったワン!


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