〜其ノ一〜 40%という現状
40%という数値を見て、何を思うだろうか。
多くの人は「?」って思ったかもしれない。
これが何の割合であるかはさておき、50%を下回っているということは少ないんだな と、思っていただきたい。
40%とは2002年における日本の食料自給率である。
平たく言えば、日本で食べられているもののうち、日本で生産されたものの割合。
私達が毎日食べているものの60%は外国からの輸入に頼っているというわけです。
あらまぁ
そんなに?
私がはじめてこの問題について意識したのは、大学入試の小論文を書いているときだった。
新聞記事を読んで、自分の考えを書くという試験だったが、その新聞記事に食料自給率の問題が記されていた。
当時は今よりほんの少しマシな数字だったとが、それでも「このままじゃ、外国とケンカして貿易に影響が出たら
日本人は飢え死にするな・・・」と、アホな女子高生は思った。
しかしその思いをそのまま書いて小論文を感想文にしてしまうほどアホではなかった。
「この好ましくない現状を進行させている要因の一つは、私たち消費者の食料に対する意識の低さにある。」
とかなんとか書いた。
その後、異物混入事件や狂牛病モンダイなどが報道されるようになって、さすがに消費者の多くは自分たちが
普段口にしているものに無関心ではいられなくなった。
ところが情報に踊らされる人々は今度は過剰反応してしまう。
おかげで焼肉屋は軒並み閉店。牛丼屋は大安売り。
なんともない牛肉が大量に処分される。もったいないオバケは大忙し。
肉より魚だと騒ぐもんだから、サッパリ売れない肉は偽装表示してなんとか売っちまおうという事態に発展した。
やーね
牛肉を例に取ると、和牛や国産牛に比べ、輸入牛のほうが価格は低いので、私のような貧乏人は
当然(っていうか仕方なく)輸入牛肉を選ぶ。和牛なんて買ったことがナイ。
国産牛なら買えるけど、品質は輸入牛とあまり変わらないので安いほうを選ぶ。
ちょっと話がそれるが、和牛とは4品種(黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の)のことで、
国産牛とはそれ以外、主にホルスタインのオスとか乳の出なくなった乳牛のこと。
ちなみに生体のまま輸入されても3ヶ月以上日本で飼育されれば国産牛と表示できる。
そして純粋な和牛であっても、その牛を育てた飼料のおよそ半分は輸入されている。
これが日本の食料の現状。
日本の国土面積と人口との割合を考えれば、自給率100%なんて到底ムリなことはわかっているが、
昔(40年前)は80%くらいあった。それがなぜ半分にまで落ちたのか。
○自給率を支えていた米の消費が落ちたこと(4割減)
○贅沢品であった肉の消費(5倍)や油脂類の消費(4倍)が増加したこと
○外食産業の発展
ひとことで済ませれば食生活の変化ということ。
とにかく、今は諸外国と仲良くしておかなければマズイらしい。
しかしそれもいつまで続くかはわからない。
世界的に増えつづける人口に、そのうち食糧は底をつくだろう・・・と、マイナス思考の評論家は言っている。
日本なんかに食べ物を分けている場合じゃなくなる。
マイナス思考ではあるが、食糧に限らず、あらゆる資源が足りなくなるのは確かだろう。
お先真っ暗な日本でも、ほぼ100%自給の食材がある。
米と卵と牛乳。(卵と乳の素は輸入飼料だけど。)
しかし、先日東京で開催されたWTO(世界貿易機関)非公式閣僚会合において、
日本の輸入米の関税引き下げについて、マズイ方向に話しが進んだ。
あやうし、日本のコメ。
食糧自給率40%
これ以上の低下を防ぐためには、もはや消費者の意識だけではどうにもならない。
世界には食糧自給率300%という信じられない国がある。
その国から学べるものがあるだろうか・・・
さて、その国とは?
(次回に続く・・・かも)