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チーちゃんは誰からも家族として認められていく一方で、異変が次々と起こっていた。
まず気付いた次なる異変は、大きな声で鳴き叫ぶことが日増しに多くなっていたこと。眠っているときは可愛い天使のようなのに、起きると突然声を振り絞って叫ぶ。深夜であろうが、早朝であろうがお構いなしだった。最初のうちは耳が日自由なせいで声が大きくなっているのかと思っていたが、それにしても鳴き方が普通ではないし、鳴きやむということがない。。何かしてほしくて鳴いているとか、構ってほしくて鳴いてるとかではないのだ。相手をしてやっても一向に鳴くのをやめないし、どこか焦点の合わない目をして落ち着きなくふらふらしながら鳴くのだ。
そのうち、よく見るとチーちゃんの瞳孔の大きさがあまり変わらないことにも気がついた。
静かに眠ってくれる時間はだんだん少なくなり、3時間もすると起きだしてはわめくようになっていった。そしてひとしきり歩き回るとまた1時間ほどで次の眠りに入る。人間たちも3時間ほど眠っては強制的に起こされるようになり、チーちゃんが寝ればまた寝るという繰り返しになっていったため、連日の寝不足に少しづつ疲れ始めていた。
起きると大声を出すチーちゃんも寝ているときだけはうそのように静かだったので、何とかしてもっと長い時間眠ってくれる方法はないものかと、真冬の1月、2月頃には、窓を開けっ放しにして部屋をものすごく寒い状態にし、チーちゃんが布団にもぐって寝てくれるようにしたこともあった。
起きているときも、遊びに夢中になったりしていると鳴くのを忘れるので、なるべく遊び相手をしてやるようにし、洗濯をしているときや食事の準備をしているときはチーちゃんをそばに座らせて水が流れるのを眺められるようにもした。
この異変は耳が聞こえないことと何か関係があるのだろうか?
不安に駆られながら過ごす毎日。けれども、その不安を更に増強させるように、チーちゃんはだんだんまっすぐに歩けなくなってきた。
ペペに寄り添って眠るチーちゃん
いつもこうやって仲良くしていました。
鳴き叫ぶチーちゃんをペペは遠くから静かに見つめるだけだったけれど、いつも心配そうな顔をしていました。
時にはそっとなめてやることも・・・・