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子供の頃はいたずらしても、粗相をしても、そのしぐさはただ小さいというだけでかわいいものだ。たいていのことは許せてしまう。これは、人間を含めてどんな動物にも当てはまることだと思う。もちろんペペだって例外ではなかった。
でもこの頃はまだ、人を見るとそそくさと走り去ってしまったり、発情期になると外で雄たけびをあげているようなネコたちや、外で生まれて母猫だけが頼りの飢えた子猫たちに関心をもつこともなかったし、彼らのことを受け入れられるほど自分の心が育っていなかった。あくまで、自分にとってのネコはペペだけだった。
けれど、時間をかけてそのような「そとネコ」たちと向き合えるように、自分を育ててくれたのもペペだったのだと思う。
この小さな体のどこにそんな魔法を隠していたのか・・・
寝ている姿よし
背伸びもよし
顔を洗うもよし
あくびもまたよし!
1日中見ていても飽きることはない。
どんな仔にもそんなときがあるのです。
あくびすれば「もう1回あくびして!」などと言ってカメラ片手に粘る。赤ちゃん相手に「笑って、笑って」って言っているのと一緒の感覚だ。けれど、そんな錯覚を起こしてしまうほどペペは私たちの心の内をみて、求められていることをよく理解した。話をしていればその輪の中に入ってくるし、かわるがわる顔を見比べて話の内容までわかっているような顔をしていた。
まるで家に赤ん坊が増えたようなものだった。つまり私には弟ができたようなもので、一人っ子だったにもかかわらずやがて「お姉ちゃん」と呼ばれるようになる。ここに端を発し、成人してから母が入院したときに病室でいろいろと世話を焼いていたら、母は相変わらず私を「お姉ちゃん」と呼び、同室の人は私のことを「母のお姉ちゃん」だと思ったらしいというエピソードがある。失礼しちゃう話だ! 私は「ペペのお姉ちゃん」なんだってばっ!