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マッキ−の騒動が一段落し、無事に年を越して春がやってくる頃、我が家はそれまでの借家住まいから、マンションではあるが持ち家に引っ越しをすることになった。ペペにとっては初めての引っ越しである。元来お祭り好きなのか、引っ越しの準備を始めるとダンボール箱の中に入ったり出たり、とても楽しそうに邪魔をしてくれた。そして引っ越しの当日、再び脱走することのないようペペは自分のトイレ持参で風呂場に閉じ込められる。外で何が起こっているのか知りたくて、風呂の中でウロウロ歩き回り、大声で呼んでみたり、扉をどついてみたりしていたが努力も空しく、ペペが風呂場から出されたときには家は空っぽになっていた。一通り家の中を点検して、何もなくなっているが確かに自分が暮らしていた家に違いないということは分かったようで安心したようだった。
けれども、哀れなペペ君今度はキャリーバッグに詰め込まれ、車に乗せられ、、、、、またしても見知らぬ風呂場に閉じ込められた。こうやって朝から始まった引っ越しは夕方には終わり、ペペも風呂場から解き放たれた。見慣れた家族はいるものの、どこにいるのかさっぱり見当がつかない。まずは家中を歩き回ってみるが、どうも落ち着かない。もとの家があった方角に向かってしばらく鳴いていた。
「犬は人につき、猫は家につく」と昔から言われるように、猫は住み慣れた家が好きなのだ。猫には何か危険が迫ってきたとき、さっと身を隠して難を逃れるという習性がある。そうやってなるべく争い事を起こさないようにしているのだろう。猫にとって住みなれた場所とは、隠れられる場所をいくつも持っている場所なのだ。逆にいえば、隠れる場所があればどこだっていいわけだが、新しい家ではすぐに見つけることができないので、勝手知ったるもとの家が恋しくなってしまう。ペペも最初はそうだったが、しばらくして家族がみんないることが分かり、疲れた様子で膝にあがってうとうとし始めた。いつものお昼寝なしに過ごした1日はかなり疲れたようだった。
その日は早く休んで、片付けは明日ということになり人間たちは食事に出かける。その前にペペにご飯を、、、と思ったとき大事なものがないことに気付く。この日はさすがに煮魚というわけにはいかなくて缶詰を食べてもらったのだが、普段あまり使わないので缶切りをうっかりどこかの箱に入れてしまった。探すといって、だいたいどの辺かも見当がつかない。仕方なく、手近にあるもの、かなづちとドライバーで缶を開けた。何とかなるものだ。
こうして、ペペにとっては散々な目にあった引っ越しは無事に終わった。

すっかり大きくなり、貫禄が出てきました。
おいしい魚の食べすぎで、体重は約7キロ
お客人は来るたび、「デカッ」という感想を残していきました。