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迷子ネコの1件から約1ヶ月くらいたった頃。
早くもうちには子猫がいた。
その年の夏休み、私はイヌが欲しいと言っていたがそれはかなわず、不機嫌な一夏を過ごしていた。
そんなときにやってきたのが例の迷いネコだったのだ。
両親はひそかに「ネコならいいんじゃないか?」と相談していたらしく、10月のある日、私にとってはまたも突然にネコが家にやってくることになったのだった。
もちろん嬉しかったが、このときはまだ自分が無類のネコキチになってしまうなど、これっぽっちも思っていなかった。
うちに来たときすでに生後5ヶ月くらいになっていたこのネコは、ペットショップでガラス越しに見るような子猫に比べるとはるかに大きくなっていたが、好奇心いっぱいのやんちゃ坊主で、やはり可愛かった。
ずっと母ネコや一緒に生まれた妹たちと暮らしていて、もらわれてくるとき母ネコが念入りに毛づくろいして送り出してくれたそうだ。
母ネコには飼い主がいて、もちろん家の中で出産したのだが、家の人はいつ産んだのか知らなかったと言う。そんなわけで誕生日は不明。
以後、うちで飼ったネコの中で誕生日がはっきりしている猫は1匹もいない。
ネコには「ペペ」という名がつけられた。何か深い意味があってつけたわけではなかったが、10年くらいしてこの名前はフランス語で「おじいさん」を意味することがわかった。
実際かなりおじいさんになるまで生きたし、非常に賢かったのと温和な性格だったため、家長としてその後家で過ごした猫たちをよく束ねてくれた。
いろんな意味で偉大なネコだった。