野鳥物語2

中学生の頃に体験した、野鳥に関するお話・・・

スズメの親子:

・・・・・

よく考えたら覚えてません(笑)

全部じゃないですよ、キッカケというか・・・
スズメの雛を拾ったのは確かなのですが、
どこで誰が拾ったかを覚えてないんです。

・・・まあ、とにかく拾ったんです、スズメの雛を。

雛といっても、羽が生えそろっており、
とにかく飛ぼうとします。

おそらく、飛ぼうとして巣から落ちたのでしょう。

で、この雛、幼いためか
まだ人間を怖がりません。

よって拾った日は、僕たちがピンセットやストローで餌をあげました。

そして、次の日、
家にずっと入れている状態はよくないと思い、
竹の鳥かごに入れて外に出していました。

しばらくして・・・

雛が急に鳴きだします。
ツバメの雛が親に餌をねだるときの鳴き声です。
小さい体で精一杯鳴いているのです。

お腹が減ったのだろうと思い、慌てて餌をもって外に出たのですが
雛は鳴き止み、寝ようとしていました。

・・・基本的に雛は食っちゃ寝を繰り返してます・・・

とりあえず、目を覚まして餌を喜んで食べてくれましたが・・・

また、しばらくして雛が鳴きます。

今度は餌をすぐ用意しようとせずに
雛の鳥かごを見てみると、
なんと、大人のスズメがかご越しに餌をやっているではありませんか・・・

そう、雛の親が餌を与えに来ていたのです。

鳥の声って、同じ種類の鳥だったら
全部同じように聞こえますよね?

おそらくご存知だと思いますが、
人間とは違い、鳥はそれを聞き分けることができます。

ですから、雛が「ちゅん、ちゅん」と鳴く声を聞いて
親は我が子だとわかったのだと思います。

そして、人間の作った檻に入っている我が子に餌を与えにやってくるのです。

この状態が1週間は続いたと思います。

その間、ずっと雛を鳥かごに入れていたわけではありません。
朝や夕方はかごから出して家の中で遊ばせていました。

スズメ自体、愛嬌のある顔をしているので、この雛もとても可愛かったです。
また、がんばって飛ぼうとする姿がとても健気でした。

朝、夕はひたすら飛ぶ練習を、
昼は親鳥から虫などをもらう・・・

この一週間で雛はみるみるうちに成長し、
危なげなからも飛べるようにもなりました。

とてもうれしくもあったのですが、
今思うと、悲しい、もどかしいといった気持ちが多分にあったような気がします。

成長するとともに、雛の人間離れが次第に進んでいったのです。

そして、ある日、家に放していたのですが、なかなか捕まえることができず、
かごに入れるのに30分以上かかってしまいました。

・・・このことについて家族会議を開きます。
いつもかごに入れるのに30分以上もかかるのは時間がもったいないですし、
いつ、羽に傷をつけるかわかったのもではありません。

そこで、出した結論が次の日の朝に外に放すということでした。

家の、広さの限られた場所で30分以上も人間から逃げまわれるのです。
自分の巣に十分帰れるはずです。
巣がわからなくても、餌を持ってくるくらいですから親鳥が誘導してくれます。

予定通り、雛を鳥かごから出し、
縁側のガラス戸を開けました。

すると、雛はすぐに近くの電線に止まり、
その後、雛よりも一回り大きなスズメが飛んできました。

2匹は電線の上で少しつつき合い、
家の裏の方に飛んでいきました・・・

・・・と、いうことがあったんです。鳥かごの中に入っている我が子にも
人間が近くにいることがわかっているにもかかわらず、
餌を運んでくる親鳥・・・

すごく感動しました・・・

さぁて・・・

いつになったら恩返ししてくれるんでしょうかねぇ・・・?

 

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