|
さち・・・
我が家のペットのなかで、最も賢いと言われる犬・・・
我が家のペットのなかで、最もしっぽを振る犬・・・
我が家のペットのなかで、最も権力を持っている犬・・・
このテキストは、そんなさちとの思い出を綴ったものです。
では・・・
エピソード of さち No.1
〜 最強伝説の始まり 〜
「お母さん、まりが自分から帰るって・・・」
僕はまりの散歩をしていたのですが、まりが急に家の方に引き返すので、
それに従って家に帰り、このことを母に伝えたのです。
もうそろそろなのです。
まりのおなかはいつもの2倍くらいは大きくなっており、
また、おなかの毛は抜け、おっぱいがかなり膨らんでいます。
まりの初めての出産です。
また、僕達飼い主も初めての経験です。
とりあえず、いつ産まれてもいいように、
タオルや湯を用意します。
それと、僕と母と姉だけでは不安なので、
犬に関して家族の中で一番詳しい父に電話を入れます。
で、主役のまりには、いつ生んでもいいように
出産用に作った大きな小屋の入った檻に入ってもらいました。
この日の夕飯は、仔犬の話でもちきりです。
もう、家族の期待はかなりのもの。
それもそのはず・・・
実は、まりは一度、種付けに失敗しているのです。<「しっぽ」のときがそれ
仮想妊娠ってやつなんでしょうか?
おなかは大きくなったんですが、結局産まなかったのです。
ですが、今回は本当です。
仮想妊娠時にくらべると、おなかの大きさが全然違います。お乳もでます。
もう、出産確実!!
また、犬は年齢が適していれば、そうそう出産をしくじることがないらしいので、
僕達の不安はただ1つです。
まりは何匹産むのだろう??
もし、2桁いったら大事です。
貰い手は心配ないのですが、貰っていただくまでのことを考えるとかなり不安です。
まり1匹にかなり手をやきましたからね。
まりの子・・・つまりまりの化身・・・それが10匹近く、
またそれ以上産まれるのはちょっと遠慮したいです。
そんなことをワイワイと話していると、
外からまりの「キャンキャン」という鳴き声が聞こえてきます。
ついにきたっ!!
僕と姉はまりの檻に走っていきます。
「まり、大丈夫!?」
と、檻の戸を開けると、急にまりが飛び出しました。
あっ!!と思い、まりを追いかけようとした僕と姉。
だが、ここで、ある異常事態に気がつきます。
何か、まりの尻から出てねぇか?
「赤ちゃんが出てきてるよっ!!」
まりの初出産・・・赤ちゃんを産みながら家に猛ダッシュ・・・
って、そんなことを考えている場合じゃありません。
もし、赤ちゃんが地面に落ちたら、骨折、最悪の場合、死んでしまうかもしれません。
しかし、ここで母がミラクルを起こします。
まりが母と父のところで急停止したため、その反動で赤ちゃんが落ちたのですが、
母がすかさずキャッチしました。
もう、ゴールデングラブもののナイス・キャッチです。
ちょっとここで余談。
母の母、つまり僕の祖母なんですが、ヤツはもっとすごい。
祖母の住む家は古く、そのため、ゴキブリをよく見かけるのですが、
ある日、僕がゴキブリを見つけ、そのゴキブリが逃げて隠れたところの板をめくったところ、
そこには、大小8匹程度のゴキブリがいました。
「うわっ、おばあちゃん、ゴキブリが〜〜!!」という僕の叫び声を聞いた祖母は、
駆け寄りながら左手で新聞紙をとり、右手で側にあった火バサミをつかみ、
新聞紙と足(もち履物はいてます)でゴキブリを攻撃。
しかし、1匹、フライング・ゴッキーと化し、ぶ〜んと飛んで逃げました。が、
ここで祖母、スーパーミラクルを起こします。
なんと、そのゴキブリを見るやいなや、火バサミでフライング・ゴッキーを掴んだのですっ!!
これ、作り話じゃないですよ。作るんならもっと上手いの作ります。
話をもとに戻します。
で、生まれたての子供、ホントに透明な膜で包まれていました。
すげぇ〜と感動していると、まりが下でこの膜を舐めとります。
ここまでが出産時の軽いトラブル。この後は何事もなく、
まりは約4時間で子供をすべて産みました。
で、結局産まれたのは4匹。
多すぎず、少なすぎず、ちょうどいい数です。
また、オスとメスの比なんですが、これは1:3。
オスが1匹、メスが3匹でした。
そして、彼らはすくすくと育っていきました。↓こんな感じに・・・

犬の子供達はよく遊びます。
子供同士でじゃれあいをよくします。
しかし、じゃれあいをするのは子供同士でだけということはありません。
母親もやります。
と、いうよりも、じゃれあいをすることで、犬は戦い方を教えるのです。
これは皆さんもテレビとかで見たりするんじゃないですか?
犬に限らず、ライオンとかもそうです。
母親と子供がじゃれあうシーンが何度も放映されているのを見たことありますよね。
でも、我が家では、そんな生やさしいものではありませんでした。
普通、テレビとかでは、母親はわざと寝転がり、
のど元を噛むように指導します。
しかし、我が家では立場が逆でした。
母親が、まりが、子供を押さえつけてます。
わざと寝転ぼうともしません。
これは、まりがたろう(エピソード of まり No.1参照)に甘やかされたため、
常に自分は勝っていないといけないと思うようになっていたためでしょう。
もう、仔犬達、まりの唾液でべとべとです。
そして、そんな母を嫌がり、子供達は
じゃれあいのときは母から逃げるようになりました。

この子なんかは、物陰に隠れてじっとしてましたもん。
しかし、そんな中、1匹だけ
まりから逃げることなく、勇敢に立ち向かっていく子供がいました。
その子こそ、我が家に残り、後にさちと名づけられた犬なのです。
さちは、まりの唾液まみれになりながらも、じゃれあい終了後には、
誇らしげ(?)にまりの毛を口のまわりにつけて歩いていたものです。
また、仔犬達が大きくなり、兄弟ゲンカが勃発するようになるのですが、
さちがケンカをしている確率は100%・・・
相手はオスが80%、残りメス2匹で20%という確率でした。

1つ上の子と比べると、そんな顔してるでしょ?
まりからのスパルタ教育、兄弟とのケンカ・・・
これらを通して、さちはあるものをどんどん伸ばしていきました。
そのあるものとは、生来から持っていた運動力の資質です。
一番上の画像、生後50日くらいのときには、
しゃがんでいる僕の顔の高さまでジャンプすることができました。
(実際にやられ、僕の鼻に牙があたり、怪我しましたもん)
また、もうすこし小さい頃、生後40日くらいでしょうか・・・
家に上げて4匹で遊ばせていたのですが、
さちが最初に、コタツの高さくらいのテーブルの上に飛び乗りました。
最初はビックリしましたよ。
家の中でじゃれあっているのを家族で見ていたのですが、
噛んでいた相手を引き離すと、
いきなりテーブルの上に飛び乗って追撃を避け、
そこから勢いよく相手の上に飛びかかり、見事な反撃をしてみせたのです!
家族全員で大笑い&感心したのを、今でも鮮明に覚えています。
この幼少の時代から磨き上げた天性の能力と
上のフォントの小さい文章であるような戦闘感覚・・・
これらを武器にさちはいつしか我が家のペットの頂点に立つのです・・・
つづく
|