みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
そんなこんなで
今居る会社を退社することになった私ですが。
辞める会社自体に
不平不満も無い代わりに
なんの未練も無い。
今の会社がある
吉祥寺という街に
2年間も通ったけれど。
コンビ二も
本屋も
CDショップも
パルコも
伊勢丹も
飲み屋も
代わりになるものは
どこにでも
いくらでもある。
アッシュのペレットや干草も
最近はネット通販だ。
しかし ただ一つ
困ったなと思ったのは
「マナミさんの店は
吉祥寺以外には無い」、ということだ。
マナミさんというのは
私が通っているヘアスタジオの店長。
老若男女問わず
気軽に入れる店を仕切るだけの
美貌と技量とセンスの持ち主で。
あれは去年の3月。
会社に泊まりこんで
徹夜で仕事を上げて
ちょうどうっとおしくなりつつあった髪の毛が
輪をかけて、どうにもならない状況に。
夜が明けたら
絶対朝イチで髪を切りに行こうと
作戦を立てていた。
朝10時、御飯を食べるついでに
会社に一番近い
こざっぱりとした感じの良い店に予約無く乱入。
どうせここまで伸びてしまった髪の毛
それならいっそパーマでもかけてもらおうかと
担当になった店員さんに
「今日はパーマで」と
注文。
すると、その店員さんは
何度か私の髪にブラシを入れて
「やめたほうがいいですよ」
と、言った。
思いもしない回答だった。
「失礼ですが
お客様の髪は
とても細くて弱いですね。
今、全然栄養が無い状態なんです。
この状態でパーマをかければ
きっと、後が大変です。
今日はトリートメントだけして
あと一ヶ月様子を見ましょう。
パーマをかけるなら、それからでどうですか?」
驚いた、
拍子抜けした、
と同時に感動した。
パーマかけるのは
それほど面倒な作業ではないはずだ。
金も入ることだし。
しかし、その店員さんは
そんなことよりも
客の髪の状態と、
今後起こるトラブルを防ぐことを選んだ。
サービス業のくせに何を偉そうにと
怒り狂うかもしれない、客をだ。
プロなのだ。
それがマナミさんだった。
それ以来
マナミさん以外の人には
髪を切ってもらっていない。
腕も確かだが
「この人に任せていれば大丈夫」
と、心から思える。
カリスマと呼ばれたり
有名になってちやほやされたり
大入満席、金に苦労しない生活は
誰でもあこがれる。
でもそれ以上に
大切なことがある。
「天才なんて誰でもなれるから、どうでもいい」って
誰かが言ってた。
踊らされたい自分を超えて行け、自分。
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