そんなこと急に言われたって
何度も何度も
知りたいと思ったし
分からないのなら
こっちが勝手に決めてやろうとも
思っていたさ
世の男どもが
チョコレートひとつに一喜一憂しているときに
生まれたなんて
今まで 一言も
お前
言わなかったじゃないか
私がどんなに
どんなに
お前が生まれてくれて
嬉しかったか
知らないから
そんな暢気な顔して
あー
ちゃんと聞いてるか?
おい
寝るなこら
今日こそはちゃんとだな
お前が生まれてくれなかったら
私はお前に会わなかった訳だ
そうすると当然
毎月 干草なんぞ買わなかっただろう
リビングの壁に穴は開かなかっただろう
スーツがアンモニア臭くならなかっただろう
リモコンのボタンは無くならなかっただろう
このHPは無かっただろう
仕事をまじめに探さなかっただろう
人生を投げ出しただろう
他力本願だっただろう
素直な愛を疑ったまま生きただろう
そして
お前と出会わなければ
「総合して良いことが多い」とか
そういう勘定なんか
無意味だってことに
気が付かなかっただろう
言いたいことはまだまだあるぞ
そんな眠そうな顔してても駄目だ
私の通勤カバンが
お気に入りなのは分かっているんだ
いつも
上に乗っているのを見て
叱ってはいるが
実はちょっと嬉しかったりするんだ
こうやってパソコンを使っていると
構って欲しくなるのは分かっているんだ
いつも
膝に乗ってきて
困ってはいるが
実はちょっと嬉しかったりするんだ
だからまだ寝るなって
私はお前を
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