奇跡の沈殿

 

 アッシュとアトム
(かおるさんありがとう)

 

 

 

満たされていると感じている時
気が付く
乾いた血の色のような

赤黒い部分が
自分には ある

心の隅の
気にならない
ほんのささいな
とるにたらない
それでいて
くだらない

そんな赤黒い部分が

それこそが
自分の本質なのではないかと
感じる

どうして
そう考えてしまうか分からない
どうして
そういう言葉が出てきてしまうか分からない

ものすごく欲しくて
やっと手に入れたものを
吐き捨てて
打ち捨てて
勿体無かったと
振り返ること
それこそが全てであると

そんな赤黒い部分が

疼く
深く
長く
自分が
自分であることから
逃れられないのと
同じ位の速さで
ずっと

それでも

それでも
ガーッとやって
バーッとやって
夜寝て
朝起きれば
普通に一日が過ぎる

きっとこれが
いわゆる
「救われている」
ということなのだろう

 

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