第一章 小さな不安
まもなく5ヶ月を迎えようとしていた2005.1/24(月)。
夕べからの右下腹部の痛みに違和感を覚え、早速病院へと向かう。
「そういえば、最近おなかがチクチクするなぁ・・・」
そんなことも思ってたけど、妊娠中のよくある痛みなのかとも思って、放置。
1/23:でこぼこした道路を車で走るだけでも、おなかに痛みが響く。
「明日は病院行っとくか」
とりあえず、病院に電話をする。
「予約はあと2週間先ですが、おなかが痛いので」というと、「すぐに来てください」といわれる。
いつものように母子手帳と保険証を持って普通に出かけた。
ただ、いつもと違ったのは、行く直前パソコンで「右下腹部の痛みを調べていたこと」だ。
病院へ着くと、普段よりも空いている。
早速内診をしてもらう。
「卵巣も腫れてないし、赤ちゃんも元気だね。でも心配だから上の検査室へ行ってエコーで調べてもらおう」
・・・きっと妊娠してなければ、レントゲンと行きたいところだろう。
いつもはおなかから見られるエコーが楽しみだった。
しかし、今回はちっとも赤ちゃんの様子など観ることもなく“痛い”部分だけを映している。
しかも時間が長い。いい加減、おなかがスースーし、左手でおなかをさすっていた。
先生は「ここが痛い?、ここかな?」といろいろ動かしていたが、そのうちある一点だけを集中的に見ていた。
影が映ったらしい。
何も話さず、ひたすらサイズを測っているようだ。
突然立ち上がり、「あとは婦人科の先生に聞いてね」
・・・「あの、何か・・・??」
「うん、婦人科で!」
と、言うなり出て行ってしまった。
ここでそうとう落ち込んだことは言うまでもない・・・。
検査室から、婦人科へ向かう途中、もちろん渡されたカルテを覗いた。
見ると・・・
「腹部表面より5cm深部に虫垂炎あり」
みたいなことが書かれていた。絵つきで。
ここでくらくら来なかったのは、一応少し調べて覚悟していたからかもしれない。
「あ〜総合病院でよかった」
婦人科へ行くと、先生が説明してくれる。なんだか笑顔で。
「さっきの血液検査でも白血球の数も多いし、痛みの場所から行っても急性虫垂炎(盲腸)だと思う。
でも手術は大丈夫だよ。」
何かのドラマで医者から慰めのことばはいらない、みたいなセリフがあったけど、気休めでもやっぱり大丈夫と言われたほうが安心する。
「すぐ外科の先生に連絡するね」
待合で待っていると、個室に連れられ、そこへ外科の先生と婦人科の先生が来た。
お腹を触る。
「まだ腹膜炎は起こしていなさそう。でもレントゲン撮れないからね。すぐにでも手術しましょう」
・・・「でも今日の今日ってわけじゃ・・?」
言い終わらないうちに二人のドクターが声を合わせて言った。
「今日!!」
看護婦が家族の方に来てもらえる?と聞く。
二人とも実家はここじゃないし、肝心のだんなも出張だし・・・。
再び、落ち込む。
「お友達は?」
・・・みんな仕事だし。
あ、しっかりもののKさんはどうかな・・。
小さな期待をかけ、電話すると、「電源が入っていません」-----絶望。
家にかけちゃえ。「ハイもしもし?」
出てくれた!!
うれしくて泣けてきた。事情を話すと来てくれるとのこと。
だんなにも家族にも連絡を取り、パニックスタート!!