迷い犬「シロ」の一日

1998年 9月28日の事でした。 家に帰ると何やら妻の様子がおかしい。 
玄関をなかなか開けてくれないのです。
「ガチャ」って音と同時に玄関が開くと、開口一番「犬拾っちゃった。」
 のぞいてみると、しっぽを一生懸命に振っている白色のミックスの犬がいました。

 
妻の話だと、その日の昼頃買い物の帰りに、工事現場でうろうろしている
「シロ」がいたそうです。
何回か、危険な目に遭っていたようで、妻もかわいそうに思い「もも」が
お世話になっている獣医さんの所に行ったのだそうです。
 しかし、獣医さんの所は、サークルがいっぱいだったので、
我が家に連れて帰ってきたとのことでした。
 赤い首輪をしていたので、獣医さんの方から、保健所の方に預かっているとの
連絡だけはして頂き、我が家では、飼い主探しのビラ
パソコンで作って明日張ることにしました。

 「シロ」は大変おとなしく、まだ歯が完全にはえかわっていない
幼犬でした。驚いたことに、「シロ」と声をかけると振り向き、
お座り・お手などが出来るのです。

 「シロ」はどこから来たのか? よほど疲れていたのか、
餌を食べた後は丸くなって熟睡。
妻は、飼い主が見つからなかった場合は、
親戚の家にらってもらう約束までしていたのには驚いた。

翌朝5時30分に散歩に連れていってあげようと1階にいくと、
「シロ」はしっぽを振って出迎えてくれました。
ふとサークルをのぞくと「シロ」サークルの中におしっこも、
ウンチもしていない。首輪をつけて外に出ると、庭ですぐに大小をした。
 うーん 寝床を汚さないなんて小さいのに偉い。

 ちょうど会社で昼御飯を食べていると、携帯電話がなった。
でると妻からで、飼い主が見つかったとの事。 
「シロ」の飼い主が見つかってよかった。でも、1日でも一緒にいると
情が移るもので、寂しさも・・・! 

「シロ」我が家から30分以上もかかる遠い所から
大冒険をしてきていたのでした。

飼い主の方は、小学2年生位の女の子でお母さんと一緒に迎えにきたそうです。
 小学生の女の子は、玄関にいる犬を見て「シロ」といって喜んでいたそうです。
(本当に「シロ」だった。)
 
飼い主の人の話だと、リードの留め金がしっかりかかっていなくて
逃げ出したのだそうです。


 犬を捨てる人もいれば、「シロ」の飼い主のように一生懸命探す飼い主もいる。
家族の一員なのだから、大事にそして愛情を持って接して欲しい。
  

「シロ」元気でな!!

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