ボルネオ鳥見紀行2007
4.早朝の星見、鳥見 ('07年8月13日前半)
|
キナバル公園での最初の朝だ。 まだ外は真っ暗である。 ベランダに出てみると満天の星が輝いている。 8月ではあるが明け方なので、もうおうし座やオリオン座などの冬の星座が昇ってきている。 こんなに美しい星空を見るのは久しぶりだ。 元天文少年としての血が騒ぐ。 双眼鏡でしばらく星空を眺めていた。 プレアデス星団、オリオン大星雲、ペルセウス座の2重星団など双眼鏡でも結構楽しめる。 |
||
|
そうだ、星座の写真を撮ってみよう。 昔やったように三脚にカメラを載せて適当にバルブ露出をするだけである。 ズームを目一杯広角側に寄せて、絞りは開放にする。(f=28mm:35mm換算で42mm F3.5) この程度のレンズでも固定撮影で結構写るはずだ。 ISOは800にセットする。 |
||
|
まずはおうし座とプレアデス星団に狙いを定めシャッターを切る。 電磁レリーズを持っていないので、カメラを振動させないように気を遣って、シャッターボタンを押しっぱなしにしなければならない。 露出は30秒前後でよいはずだ。こうして撮ったのが、上の写真である。 小さいとよくわからないので、少し大きめの写真もつけておいた。 この星空なら、小さな赤道儀で2,3分露出してやれば、数え切れないほどの星々が写るはずだ。 続いてペルセウス座、ぎょしゃ座などもカメラに収める。
昔はフィルムカメラだったので現像するまで結果が分からなかったが、今はデジカメなので撮ってすぐ結果が見られる。 便利なことこの上ない。 時折スーッと流星が走る。 今日は有名なペルセウス座流星群の極大日なのである。 極大時には1時間に2,30個の流星が見られるはずだ。 かなり明るい流星も出現したが、残念ながらカメラの視野には入らなかった。 しばらく星空を楽しんでいるうちに、だんだん空が白み始めてきた。 さてそろそろ鳥見に戻ろう。 キナバル公園に宿泊したのは、早朝の鳥見が目当てなのだから。 |
||
|
双眼鏡とカメラを手に外へ出る。 朝のキナバル山が圧倒的な存在感で迫ってくる。 朝の鳥見は、宿舎前の街路灯の周辺である。 街路灯の光に集まってきた虫を目当てに鳥が集まってくるのを目当てに人間が集まるのである。 つまり 虫 ← 鳥 ← 人 なのである。 そうした人達が早くも街路灯の周辺に数人たむろしている。 |
|
|
|
そのうちぞろぞろと10人ほどの人がガイドと一緒にやってきた。 こういう鳥見ツアーもあるようだ。 ガイドがまだ暗い道路わきに何か見つけたようだ。 ガイドが ”Sunda・・・・” というのが聞き取れた。 何か黒い鳥がうごめいている。 どうやらスンダルリチョウ(Sunda Whistling Thrush)のようだ。 オスは濃い青色をしているのだが、この個体は真っ黒なのでおそらくメスなのであろう。 街路灯の近くの木に、最初にやってきたのはカンムリオウチュウ(Hair-crested Drongo)である。 特徴のある尾でそれと分かる。 |
||
|
近くの木には幹をさかさまになって降りてくる鳥がいる。 日本でいえばゴジュウカラのような鳥だ。(あとでアカハシゴジュウカラ(Velvet-fronted Nuthatch)と分かった) グレーのサンショウクイのような鳥も来た。 カオグロオオサンショウクイ(Sunda Cuckoo-shrike)だろうか。 ひときわにぎやかな声が聞こえた。 木の陰から顔を出したのは緑の体をしたタンビヘキサン(Short-tailed Green Magpie)である。 この鳥は、以前に購入した「キナバル山の鳥」という本で見て、非常に印象に残っていた鳥である。 この辺りでは割合見やすい鳥ではあるが、初めて見る鳥はどんな鳥でもうれしいものだ。 この個体は比較的近くに来てくれたので、鮮明な写真を撮ることができた。(まだ薄暗く、感度をISO1600まで上げているため、画像はやや荒れている。)
|
|
|
|
|
||
|
だいぶ周りが明るくなってきた。 キナバル山も朝の光の中で輝いている。 街路灯に来た鳥も、また帰って行ったようだ。 こっちも飯にしよう。 |
||