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北クイーンズランド鳥見紀行

13.ミコマス・ケイの海鳥('04年8月6日) 

 Fernさんに頼んで早めに朝食を済ませ、ケアンズの街中へと車を走らせる。 今日は大型ヨットでミコマス・ケイ(Michaelmas Cay)という小島に行くのである。 ピアマーケットプレイス前の大きな駐車場に車を入れて、集合場所のMarine Jetty(桟橋)に行く。 桟橋には大きなヨットが停泊しており、係りの人に聞くと、これがMichaelmas Cayに行くOcean Spirit号とのことだ。 予約票を見せて中に入る。 8時集合とのことだったが、まだそれほど集まっている様子はない。 待つことしばし、ようやく8時半過ぎに出航。 このツアーはオーシャンスピリットクルーズの主催しているもので、調べた限りではかなり評判の良いものである。 もちろんメインはグレートバリアリーフの海を楽しむもので、鳥見を目的としたものではない。

 客は150人ほどで大半が西洋人。 日本人は20人ほどだろうか。 スタッフはみな佐川急便風の横縞のシャツを着ており、日本人の女性スタッフもいる。 

 天気は快晴、波も穏やかでまずは快適なクルーズ日和である。 船首付近の甲板にマットを敷いて陣取る。 顔にあたる風が心地よい。 甲板では既に水着姿の人もいて、リゾート気分である。 海鳥が飛ばないかと双眼鏡を振り回すが、たまにカモメ類が飛ぶだけで収穫なし。

 出航して1時間あまりでミコマス・ケイが見えてきた。双眼鏡で見ると、島の上に小さな点が群がっている。 良く見ると、無数の鳥が飛び交っているようだ。  ミコマス・ケイはケアンズの北東43Kmにある小さな島で、面積はわずか1.5ヘクタールほど、最高点も3.5mと、大波がくれば呑み込まれてしまいそうな小ささである。 


甲板はこんな感じ。右側の二人はスタッフ

 
 ヨットは、島の沖合いに停泊した。 ここから島に上陸するには、船と島との間を往復する小さなシャトルボートに乗るのである。 このツアーではいろいろなアクティビティーが用意されていて、スキューバの体験ダイビングや、半潜水艦による海中観光などもある。 私は当然鳥を見るのが目的なので、道具ををザックに詰め込み、一番の舟でいそいそと上陸。 


ミコマス・ケイのパノラマ(ロープの右側だけが立ち入りできる。あとは野鳥の楽園)

 
 ミコマス・ケイは、島の大半が立ち入り禁止の野鳥保護区域であり、人が立ち入れるのは、ロープで仕切られた海岸の幅100m、奥行き15mほどの狭い範囲である。 予想通り、鳥見目的の人はほとんどおらず、私のほかは、双眼鏡を携えた、いかにもバードウォッチャー風のオジサンが一人いるだけである。 

 砂浜の一角に陣取り、まずは双眼鏡で全体を軽く流す。 圧倒的に多いのは、全身黒っぽい体にグレーの頭をしたクロアジサシ(Common Noody)と粋な白黒ツートンのセグロアジサシ(Sooty Tern)である。 海岸寄りの砂浜にはクロアジサシが、島の中ほどの草地にはセグロアジサシが多かった。 そのほか少数ではあるがオオアジサシ(Crested Tern)やカツオドリ(Brown Booby)も確認できた。 アジサシの群れの中を、ガンを飛ばしながら闊歩する嫌われ者のギンカモメ(Silver Gull)もいる。 


島の唯一の施設がこの看板
 
 今日はフィールドスコープを持ってきていないので、撮影はもっぱらE-100RS+T-CON17またはBORG45EDである。 ようやくBORGの出番が来た。 砂浜でBORGを振り回すのは、なかなか異様なものだが、海を背にすれば人の姿は目に入らないので、どうと言うことはない。


のんびりとしたビーチの風景(停泊しているのがオーシャンスピリット号)


島はあちこちで子育て中(クリックで拡大)


闊歩するギンカモメと警戒するセグロアジサシ


一人だけいたバードウォッチャー


クロアジサシはウジャウジャいる


ロープにとまったクロアジサシ


なかなか凛々しいクロアジサシの横顔


乱舞する海鳥


セグロアジサシの飛翔


セグロアジサシのヒナ

 
 立ち入りできる場所が、島の片側の
海岸に限られているため、反対側の海岸がなかなか見えない。 見える範囲では、カツオドリやオオアジサシの類が多いようだ。 どうも向こう側のほうが鳥の種類は豊富のようで残念。 プライベートでチャーターした船であれば、向こう側の海岸を回ることも出来るのだが、この辺が一般ツアーの悲しいところ。  


カツオドリの飛翔(クリックで拡大)


オオアジサシ(向こう側が幼鳥)


 12時過ぎに一度食事のためにヨットに戻る。 このツアーは、食事がおいしいことでも有名らしい。 評判のとおり、肉類、魚介類などビュッフェのメニューも豊富で、なかなかおいしかった。 

 休憩の後、再び島に渡る。 今度は、ヨットに用意してある足ヒレ、マスク、シュノーケルの3点セットを借りて持っていった。 鳥見に来たとはいえ、やはりグレートバリアリーフの海を目の前にして泳がないのは、何かもったいないような気がしたのだ。 
 海岸からそっと海に入る。 海で泳ぐのは随分久しぶりだ。 ゆっくりと海中を見ながら泳ぎだす。 海岸からそんなに離れていないところにも、きれいなサンゴが見られる。 色とりどりの魚の群れもサンゴの間を泳ぎまわっている。 なにか大きな魚が悠然と姿を現した。 えっ、ナポレオンフィッシュじゃないか。 テレビでは良く見るけれども、実物は初めてだ。 こんなところで見られるんだねぇ・・と感心しつつ、その特徴的なナポレオン帽を見つめた。

 帰路は追い風になる。 オーシャンスピリット号は、往路には使わなかった大きな帆を広げ、一路ケアンズへと向かった。 

 
 次回はいよいよ最終回(多分)です。
 

    

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