観察3 交尾
| カブトムシの交尾は、ほとんど格闘に近いものがあります。いやがる♀を♂が無理やり押さえ込みますが、鋭いトゲの生えた♀の後ろ脚が、♂の大事なところを一撃することもあります。(痛そーっ!) それでも相性というものがあるようで、「いやなものはいや!」といった、かつてのどこかの委員長タイプや、「いやだけど負けたわ」というよくあるタイプ、「ヘイ、カモーン」タイプの♀がいます。 初めお見合いしたカップルは「いやなものはいや!」タイプで、とうとう♂を拒み続けましたが、次のカップルは「ヘイ、カモーン」タイプだったようで、無事完了しました。 以下は、その熱愛カップルの模様です。 |
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| ♂は♀のそばに行き、触角を激しく揺らせて♀の存在を確認します。そして口先で♀の体をつつき、自分の存在を知らせます。そして腹部を縦に動かしてキュバキュバ鳴くんですが、このときの鳴き方は相手を威嚇するときに出すものとは違って、腹部を横に動かし「キュバァ〜〜」といったかんじになります。 餌に夢中な♀を、見事に仕留めた♂なのでした。 |
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| ♂の生殖器は、ギリギリまで体内に格納されていて、イザッ!というときになって初めてムニュッと出てきます。 調度、まが玉のような形をしていて、大きさも初めから同じです。 どこかの高等生物のように、大きさは変化しません。(笑) それにしても、この反り具合と黒光りは、りっぱです。 写真は、3分の1くらい入っているところです。ちっともイヤらしくありませんね、はい。(確認) |
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| 個人的趣味でアップにさせていただきました。(笑) ♀のほうは、穴というよりはハッチが開いているかんじです。宇宙戦艦ヤマトから戦闘機が発進するシーンを思い出させます。でも実際は、開くのではなく、♂の生殖器にこじ開けられるんです。 体が硬い昆虫は、全てが硬いので、バキバキ音を立てながらこじ開けます。 挿入中は、動かさず、ほとんどじっとしていますが、触角だけはすごい早さで動いています。 カブくん、興奮中なんです。(笑) |
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| 無事、交尾も終了したのですが、♀は食事に夢中です。まさか気がついていないのでは・・・。そんなことはないと思うんですが。(笑) その後、♂はまるで♀を守るかのようにそばを離れようとしません。相変わらず求愛の声を出している、終わってからもやさしい♂カブくんです。 結局、この状態が数時間続き、♀が餌場を離れてから、やっとオスが食事を始めたのでした。 |
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| それにしても、この♂は紳士的でした。普通は、突然♀に襲いかかるんですが、求愛の声を1時間以上も出して♀を説得していました。(笑) そして終わってからの行動も見事なもので、それは「虫けら」という言葉では完結しない物語でした。 撮影中はほとんど接写していたのですが、レンズを通して見る世界は人間とカブの大きさの差を感じさせなく、気づくと同等の視点に立っていました。 鳴き声の「キュバァ〜〜」も、「キュッバァ〜」だったり「キュ〜バァ〜」だったり「キュブァ〜〜」だったりして、微妙に違い、まるで会話をしているようです。 今回のスポット観察は、マジに感動しました。物理的に同じ視点に立って、いろんなものが見えたのですが、感覚的にも同じ視点に立てば、もっといろんなものが見えてきて、いろんなことが出来るような気がします。 きれいにまとまりましたね、はい。(笑) |
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